GBPとは、英国の通貨であるポンドの通貨コードのことを指します。
ポンドは、ドル、ユーロ、円に続き、世界第4位の取引量を誇っており、かつては、英国が経済や軍事力が世界最大だったこともあり、ポンドが世界の基軸通貨となっていた時代もありました。
英国の中央銀行であるイングランド銀行(BOE)の金融政策の影響を強く影響を受けることに加え、北海油田を有しているため、原油価格の変動の影響を大きく受けることもあります。
FX市場では、ポンドと円の通貨ペアであるポンド円がボラティリティ(変動率)が高いので人気のある通貨ペアの1つです。
イギリスの通貨としても使用されているポンドですがエジプトでも通貨単位としてポンドが使用されています。
ポンドと言われるとイギリスのポンドを指すことが多く、「スターリング・ポンド」と呼ばれることもあります。
大英帝国時代から第2次世界大戦直後までは、世界の基軸通貨でしたが英国経済の衰退に伴い基軸通貨の地位を米ドルにとって変わっています。
しかし、世界で4番目に取引量の多い国際通貨として取引されています。
EU(欧州連合)に加盟していたイギリスですがヨーロッパの共通通貨であるユーロ導入も検討されていましたがイギリス国内で反対が多く、通貨の統合は見送られています。
BOE(イングランド銀行、英中銀)が紙幣を発券、政策金利のコントロールを行なっており、多数の国々の中銀の集合体であるECB(欧州中央銀行)と比較しても機動的な金融政策を採ることができるとも言われています。
イギリスは、2016年に国民投票によってブレグジット(EUの離脱)を決定していますがEUと離脱の条件で合意した場合は、2020年末までが移行期間となっているので大きな変化は回避されることになっています。
英ポンドは米ドルやユーロと比較しても流通量が少ないため、投機の対象にもなりやすいですが、値動きが激しくなりやすいとも言われています。
英国は、農業人口は約2%ほどですが近代化され、可耕地も広いため、食料の70%を自給しています。
穀物やジャガイモ、園芸作物が栽培され、畜産も盛んです。
しかし、過去に森林が過剰伐採されたため、植林が奨励されており、輸入が大半を占めています。
スコットランドを中心に漁業も盛んです。
石炭は減少しつつありますが今では新たな炭鉱が発見されているので60年代に開発された北海油田の産出量は国内需要を上回り、パイプラインでヨーロッパ本土へも輸出されています。
石炭と鉄鉱石以外の資源は少ないため、典型的な加工貿易国です。
産業革命を成し遂げた国で繊維、鉄鋼、造船や機会、科学などのあらゆる分野で世界の工場として君臨していましたが19世紀以降はアメリカに主役を譲っています。
過去には世界の海を支配していたので金融業が発達しており、ロンドンは世界の金融、保険市場の中心として1つの大きな役割を果たしています。
80年代から民営化によって60年代以降の低迷は克服されていますが一部の公共サービスの低下が懸念されています。
国際情勢 | 軍事衝突や地政学リスクや世界的な金融不安の後退 |
金融政策 | 金融引き締め(観測の高まり) |
経済指標 | GDP、CPI、PMIなど経済指標が市場予想を上回る数字の場合など |
GDP額 | 2兆6,284米ドル(2017年IMF) |
GDP成長率 | 1.7%(2017年IMF) |
1人当りGDP | 49,800米ドル(2017年IMF) |
財政赤字対GDP比 | 1.8%(2017年IMF) |
消費者物価上昇率 | 2.7%(2017年IMF) |
失業率 | 4.4%(2017年IMF) |
経常収支(国際収支ベース) | -1,065億500万米ドル(2017年JETRO) |
貿易収支(国際収支ベース、財) | −1,746億8,100万米ドル(2017年JETRO) |
外貨準備高(金を除く) | 1,379億2,400万英ポンド(2017年JETRO) |
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