ハレの日とは、お祭りや年内行事などを行う特別な日や非日常という意味があります。
日本を代表する民俗学者の柳田国男さんが日本人の伝統的な世界観を表現するために定義した言葉でお正月やお節句、お盆などの年内行事や神社の祭礼、七五三や成人式、冠婚葬祭などの非日常的な行事をハレと言い、それ以外の日常生活をケと言います。ハレというとおめでたいことだけだと思ってしまいがちですがお葬式も非日常でハレに入るという考え方もあります。しかし、不幸なことなのでお葬式をハレにするかは多くの議論があり、未だ明確な決定がされないです。病気などで陰鬱な気持ちによってケを営むことに支障が出てしまうことをケガレといい、非日常なお祭りなどのハレでケガレを清めたり、祓ったりするという考え方もされています。
ハレの日には以下のようなシーンが挙げられます。
・お正月
・節句
・お盆
・神社の祭礼
・成人式
・七五三
・冠婚葬祭
冠婚葬祭の中にお葬式も含まれるかには多くの見解があり、お葬式をハレの日に入れるかはまだ、明確になっていません。
ハレの日の食事は、行事食や祭事食とも呼ばれており、お祝い事や公的行事の際に食べられる特別な食事です。白米や赤飯、お餅、お酒、お頭付きの鯛などが挙げられ、季節の行事食には、お節料理や雑煮、七草粥、菱餅、おはぎ、素麺などが挙げられます。昔からの風習として現在でも食べられることが多いので知っている方も多いと思います。昔の人にとってはハレの日に食べられるごちそうでしたが現在では特別な日ではなくても食べられることからハレの日を待っているという人も少なくなっていると感じます。
ハレの日は、馴染みのある言葉ですがそれとは対照的な日常生活のことをケといいます。ケとは褻という字で普段着を示す言葉に褻着や普段の食事のことを褻稲といいます。
ケの食事は、日常的に食べる食事のことを指し、戦後の1955年の高度経済成長期を迎えるまでは一汁一菜と呼ばれ、ご飯に味噌汁、漬物というセットが庶民で一般的な食事だったと言われています。都市部以外の農村地域においては白米ではなく、麦や稗、粟などの雑穀や芋や大根などを混ぜて量を増やしたかて飯と呼ばれるものが主食でした。
ハレとケはワンセットで使用されることがほとんどです。人の日々の中に光の部分と影の部分があり、悪いことが起こると明日はきっとよくなると自分を励ましたり、良いことが連続で起こると人生は良いことばかりではないと自分の気持ちを引き締めたりすることがあります。この感覚は、日本人の日々の暮らしにメリハリや心の影響とも深い関わりを持っています。
ハレやケと一緒に使用される言葉にケガレという言葉もあります。これは、病気などが原因で気持ちが後ろ向きになってしまい、日常生活を送ることができなくなってしまうことを指します。ハレの日にケガレを清めたり、祓ったりするという考え方もあります。
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