「IMC」とは、“統合型マーケティング・コミュニケーション”を意味し、複数のコミュニケーションチャネルを統合的に管理するために重要な戦略です。
マスメディア、店頭、電話、SNS、Webサイトなど様々な顧客接点を統合的に捉え、広告、PRなどのあらゆる活動について、一貫性をもって効果を最大化しようとする考えのことを言います。
IMCの目的は、それぞれのチャネル間で受ける印象の相違をなくし、顧客に対し一貫性のあるブランドイメージを発信することにあります。それぞれの媒体で異なるメッセージが発信されていたり、実店舗とオンラインで発信されている情報や対応が異なっていたりする場合、顧客は困惑しブランドに対する信用を失いかねません。
反対に、各チャネル間において、企業やブランドのイメージを統合できれば、顧客により認知されやすく、価値も高まる可能性があります。
その点、プロモーションの方向性を統一し、全てのコミュニケーション媒体を統合的に管理することで常に同じブランドイメージを顧客に与えられるようにすることは、とても大切です。
IMC戦略が重要視され始めたのは、マーケティングや販売チャネルの多様化、複雑化が大きな原因として挙げられます。チャネルが増えれば増えるほどIMCの管理も複雑化し、企業のブランドイメージを統一することが難しくなる現状があります。
このIMCが達成されていなければ、企業側が意図した通りのイメージや価値を顧客に届けることが難しい。反対にIMCさえ確立できれば、チャネルの数だけ多くのターゲットにリーチし、正確なイメージを伝えることができ、企業やブランドをプラスイメージに捉えてもらえるようになるのです。
つまりIMC戦略は、自社の良い商品の良いポイントが、それを求めている人にきちんと届き、欲しい人が見つけやすい・手に入れやすい、というマーケティングの基本的なアプローチ実現のためにも欠かせない要素であると言えます。
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