「AISCEAS」とは、インターネットが普及した現代における消費者行動モデル・ユーザーの購買心理プロセスのことです。
Attention(注意)Interest(興味・関心)Search(検索)Comparison(比較)Examination(検討)Action(行動)Share(共有)の頭文字からできています。
AISCEASが登場した背景には、インターネット・スマートフォンの普及により、消費者の購買行動に変化があった点が挙げられます。従来、消費者は商品やサービスを認知した場合、それが自分にとって必要か、欲しいかどうかを判断していました。
しかし、インターネットが普及した現代、消費者は商品やサービスを認知したら、その時点で購入するのかを決めるのではなく、まず“検索”することが多くなっているのです。実際、商品の比較やレビュー(口コミ)を掲載したサイトも増えており、インターネット上で手軽に「比較」「検討」することが可能になった時代背景こそがAISCEASを生み出したのです。そして、そのように購買行動を起こすまでに「検索(情報収集)」を行うという点がAISCEASの何よりの特徴です。
消費者が商品を認識する段階です。TVCMやインターネット上の広告、雑誌などを通してサービスや商品を認識します。情報があふれるこの時代、消費者は受動的に情報を得ている傾向にあります。
消費者が商品を購入するか考え、興味関心を持つ段階です。消費者に興味関心を抱かせるためには、商品やサービスのメリット・セールスポイントなどを伝える必要があります。受動的だったAttentionの段階に対し、この段階で消費者は能動的に情報を得ようとしていきます。
AISCEASの特徴とも言える、消費者が商品についての情報を検索する段階です。消費者はより詳しい情報を得るためにインターネットを活用して商品やサービスを検索します。そのため企業は、消費者が検索する商品に関連した魅力的なコンテンツを制作することで、効果的なアプローチを行うことが可能となります。
消費者が商品の比較を行う段階です。インターネットで得た情報から、商品の比較を行います。価格・機能・利便性などを総合的に見て比較します。
消費者が商品を購入するかどうか検討する段階です。消費者はこれまでのプロセスをもとに、実際に商品を購入するかどうかを検討します。企業は的確な情報提供を積極的に行うことで、消費者の検討の手助けができます。
消費者が実際に商品を購入する段階です。消費者はSearch(検索)・Comparison(比較)・Examination(検討)を繰り返しながら、最終的に商品を購入するかどうかを決めていきます。
消費者が体験を共有する段階です。商品を購入し、実際に利用した消費者がその体験をブログやSNS、口コミサイトなどで共有すると、その情報が他の消費者のAttentionへとつながっていきます。
これらのそれぞれのステップに対して施策を打っていくことで、効果的に顧客を獲得しシェアまでつなげることができるでしょう。
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