「Alipay」とは、中国のアリババグループが提供する中国最大規模のキャッシュレス決済システムです。利用アカウント数は10億を超え、今や世界最大のEコマース市場を誇る中国のオンライン取引において50%以上を占めています。
世界450を超える金融会社と連携しているほか、日本では30万店以上でAlipayでの決済が可能です。
Alipayは世界最大級のキャッシュレス決済サービスと言えるほど、世界中で高いシェアを誇ります。ECサイトでのオンライン決済に限らず実店舗でも利用可能です。
店舗においては端末型、タブレット型、ステッカー型、POS型の4種類から選ぶことができます。一般的なコード決済と同様に、「QRコードを読み取る」、「店員に提示する」といった操作だけで簡単・手軽に決済を行うこことができます。
コロナ禍により一時的に減少傾向にあるものの、以前は訪日外国人旅行者が年々増え続けていましたし、コロナ禍がおさまってくると同時に、訪日外国人旅行者の急激な増加が期待できます。これまでの傾向を見てみても、中国人観光客が最も多く訪日している現状があります。
このような中国からの潜在顧客を取り込むためには、中国国内で圧倒的なシェアを誇るキャッシュレス決済であるAlipayの導入は必須と言えるでしょう。これにより、販売機会損失を防いだり、集客力の向上につなげたりすることができます。
また、世界中でECが普及し利用者も増加する中、海外の消費者が日本のECサイトで購入する「越境EC」も拡大しつつあります。特に中国からの越境EC率は高いと言われています。
それは、先述した訪日中国人観光客が、日本の店舗で購入した商品を自国に持ち帰って使い、気に入り、越境ECでも再度購入する、というサイクルができるのが理由として挙げられます。しかし、現在のところ越境ECで利用可能な中国人向け決済手段は限定的なため、Alipayを導入しておけば中国人消費者の購買ニーズに対応でき、結果的に売上アップに期待できます。
Alipayでは、決済処理が合理化されスムーズになります。実店舗の場合なら、Alipayを使えばレジでの現金管理や受け渡しが不要になるうえ、それに関わるミスや盗難のリスクを防ぐことができます。また、ECの場合には消費者の手数料コストを大幅に削減することができます。Alipayが提供するプラットフォーム内で完結するので手続きが簡単かつ迅速に決済可能です。
そして、実店舗とECに共通して言えるメリットは、為替変動リスクがないという点。決済の際、店舗において日本円で販売されているものもAlipayが人民元に換算し人民元価格で提示されます。日本のAlipay加盟店事業者への入金額は販売時点の日本円価格での売上げが円建てで支払われるため、為替変動リスクがありません。
Alipay導入により特に訪日中国人への実店舗での販売や越境ECにおいて、販売機会の増加や新規顧客の獲得を見込めます。訪日中国人(利用者)にとっても日本円へ両替する手間も手数料も必要ないうえ、操作性や金銭管理の面からも、日頃使い慣れた決済手段での支払いニーズは高いと言えます。
つまり、Alipayを導入しておけば、国境を越えた決済に関するハードルを下げ、多くの訪日中国人利用者の購買促進を図ることができるのです。
あらかじめお金をチャージしておけば、スマホを財布代わりにできるため、現金を持ち歩かなくて済みます。スマホさえあれば決済が可能なので、スマホでAlipayを利用すれば、財布から小銭を取り出す手間も省け、決済の時間が短縮されます。チャージの残高以上は利用できないため使いすぎの心配もありません。
初期設定で携帯電話番号が口座番号代わりになっているため、相手の携帯電話番号が分かれば送金することができます。その他、QRコードのスキャンやチャットからの送金も可能。送金は即時に反映され利用できるので大変便利です。
「割り勘支払い」にも対応しており、Alipayを利用している友人や知人に一斉に請求することができます。その請求を受け取った相手がアプリから承認することで、割り勘払いが実行されるので、複数人やグループでの飲み会などにも活躍します。
Alipayには、「余额宝(ユエバオ)」という預金サービスがあります。様々な特長がありますが、中でも年4%前後の金利がつく(変動)のは利用者にとって大きなメリットです。
携帯電話料金や公共料金などの各種支払いにも対応しています。
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