「オピニオンリーダー」とは、一般的に集団の中で頼られている人や集団の意思決定に大きな影響力を持っている人を意味します。
また、マーケティングにおいてもオピニオンリーダーとは、特定の商品の購買行動や消費をリードする消費者層のことで、集団の意見や行動、判断に関して強い影響力を与える人のことを指します。
オピニオンリーダーは特定の集団において、他者の意思決定に対して強い影響力を持っています。しかし、何らかの義務を課されている存在ではありません。とはいえ、マーケティングにおいてオピニオンリーダーは欠かせない存在です。
例えば、ある企業が新ブランドや新商品などを発売する場合のPRに、オピニオンリーダーを起用したとします。そうすると、そのオピニオンリーダーを支持している人々の間で話題に上げられやすくなり、製品が購入される可能性が高まるのです。
芸能人や専門知識の高い著名人をはじめ、近年ではSNSの普及によりフォロワー数などが多いユーザーやブロガーなどもオピニオンリーダーとしての役割を持っています。
インターネットやSNSの普及により、オピニオンリーダーの影響力は年々強くなっています。オピニオンリーダーの役割を持つ人が、雑誌やテレビ、SNSなどで商品を紹介するだけで、その商品の売上が大きく伸びる傾向があります。
また、オピニオンリーダーがSNSに掲載した商品や愛用している商品なども、投稿と同時に売れ行きが大幅に増加するケースも増えてきました。それだけ、商品やサービスの売り上げに直結するオピニオンリーダーの存在は企業にとっても消費者にとっても大きな影響力を持っていると言えるでしょう。
インフルエンサーは、SNSを通じて情報を発信し、自身が有しているフォロワー(コミュニティー)に影響を与える人物のことです。その点、オピニオンリーダーとインフルエンサーは、共に「特定の集団に対して大きな影響力を持っている」存在であることは共通していると言えるでしょう。
ただ、オピニオンリーダーは影響力が大きい“人やサービスのこと”であるのに対し、インフルエンサーは影響力が大きい“人”のことであり、人以外には用いられません。つまり、オピニオンリーダーの中にインフルエンサーが含まれる、という関係性となります。
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