ブラックハットSEOとは、コンテンツの低い記事を検索上位に不正な方法で表示する方法です。2000~2011年ほどまでこのブラックハットSEOを使用し、検索順位を不正に上位に表示させる方法が使用できていましたが現在ではこの方法は効果的ではなくなっています。
ブラックハットSEOは、検索エンジンのアップデートによって徐々になくなっていきました。代表的なモノでは、パンダアップデートとペンギンアップデートです。
・2000〜2010年:ブラックハットSEOが使用できた
・2011年:パンダアップデート
・2012年:ペンギンアップデート
・2016年:キュレーションサイトの取り締まり
それでは1つずつ詳しく解説していきます。
2000年に初めて被リンクによってコンテンツを評価するという機能を取り入れた検索エンジンがGoogleから登場しました。しかし、これに目をつけた人によって被リンクの大量設置を行うブラックハットSEOが使用され、コンテンツのクオリティの低い記事が検索順位上位を占めていました。当時のアルゴリズムは単純だったことが原因で多数のコピーコンテンツが検索上位に掲載されました。
2000〜2010年までブラックハットSEOが使われていましたが2011年のパンダアップデートと呼ばれる検索エンジンのコアアップデートによって低品質なコピーコンテンツや自動生成されたコンテンツなどブラックハットSEOによって検索上位に表示されていたコンテンツが一気に検索順位が下落しました。
2011年にはコンテンツだけのコアアップデートがされましたが2012年に行われたペンギンアップデートと呼ばれるGoogle検索エンジンのコアアップデートでは被リンクによるブラックハットSEOもGoogle側に対策されました。質の低い被リンクが集まっているサイトはペナルティの対象になるというアップデートが行われたことでブラックハットSEOを行っていたwebサイトは軒並み検索順位が下落しました。
2016年には悪質なキュレーションサイトの取り締まりが行われました。キュレーションサイトは、複数のウェブサイトから要点のみを抜き出したwebサイトのことで外注のライターによって短期間に大量のコンテンツを制作するなどでコンテンツの量を増やし、サイト内の情報量を増やし、検索エンジンから高い評価を受けていました。しかし、一部のサイトからはコピーされているやコンテンツの内容が間違っているなどが指摘されたことでキュレーションサイトが次々閉鎖していきました。これによりGoogleのアルゴリズムアップデートが実施され、お金や健康などの分野で上位に表示されるためにはより高品質や情報の専門性、権威性、信頼性が求められるようになりました。
ブラックハットSEOの手法は、
・有料リンク
・相互リンク集
・ブログパーツへのリンク設置
・トラックバック、コメントスパム
・隠しテキスト
・ワードサラダ
・クローキング
・コンテンツコピースパム
以上があります。1つずつ詳しく解説していきます。
リンクを購入し、自作自演で被リンク数を増やす手法です。検索順位を決定するアルゴリズムでは被リンクが重要な判断基準になっていました。他のホームページに設置されている被リンクの数が多ければ多いほど良い記事と判断されるという理論に基づいたアルゴリズムが適用されていたため、被リンクの数を自作自演で大量に増やすことで検索順位が上位になっていました。現在でも被リンクの数は重要な指標になっていますが自作自演のリンクを増やすことでペナルティを受けてしまう可能性が非常に高くなっているので現在ではリスクの高い手法になっています。
自社ホームページに登録することでそのサービスに登録されているホームページ全てから被リンクを得ることができる仕組みのことです。自社のホームページにも他のサイトのリンクを設置する仕組みにもなっています。有料リンク同様に被リンク数を増やす目的で多く使用されており、SEO業者がリンクを大量に獲得するために利用しており、ホームページ担当者が自分で被リンクを得るためにも利用していました。現在では、この様なリンクフォームはGoogleガイドラインで明確に禁止されてしまっています。
ブログのパーツにリンクを仕込み、配布することで設置されたブログからリンクを獲得することができる手法です。多種多様なブログパーツが無料で配布され、自分のブログを気軽に装飾できるアイテムとして人気になっていましたがブログパーツを利用している人にはリンクが設置されていることがわからないよう配布されることが多く、ブログ管理者の意図しない被リンクが提供されていました。被リンクはGoogleの検索順位を上位に表示させるのに重要な指標ですが本来のリンクを獲得する方法とはかけ離れてしまっています。その隠しリンクも違反にあたるということはガイドラインにも明確に記載されているのでペナルティの対象になっています。
ブログのコメント欄や掲示板などの誰でも書き込みができる箇所にテキストとリンクを貼り付け、被リンクを獲得する手法です。多くの主要ブログサービスのコメント欄で使用されていた手法で記事内容と全く関係のないコメントとリンクが書き込まれることが多く悪質な手法とし、対策が進められていきました。
コンテンツの背景と同じ色の文字色にしたり、文字を限りなく小さくすることでユーザーに読み取られない様にしながら検索エンジンには読み取れる様にする手法です。対象のキーワードを入れたいがコンテンツの内容が不自然になってしまうということで利用されていましたが隠しテキストと隠しリンクの項目は禁止される様になっています。
ワードサラダは、特定のキーワードを含む自動生成された文章のことを指しています。検索エンジンのテキストを読み込む精度があまり高くない時代によく利用されていた手法でテキスト作成の手間を省略するために対策キーワードを登録、それを含むテキストを自動生成させ、被リンク用のホームページに設置するということが行われていました。文法的には正しいものの人が読むと支離滅裂になっているということが多く、検索エンジンの精度が上がってからはスパムリンクとして判断される様になり、ワードサラダを大量に含んでいるホームページからのリンクはペナルティの対象となっています。
クローキングは、ユーザーに提供するコンテンツと異なる内容を検索エンジンに読み取らせる行為を指しています。ユーザーが見るページと検索エンジンがみるページ2つを用意し、ユーザーからアクセスする場合はこのページ、検索エンジンのクローラーからのアクセスする場合はこのページという振り分けを行っていました。2つを振り分けることでクローラー側は読みやすさなどは考慮されていないSEOに特化したページを見せることが可能でした。隠しテキストや隠しリンクと共通し、業者側が手間を極力省くために編み出された手法です。
別名スクレイピングとも呼ばれており、ページをコピーして別のURLで後悔するスパムです。引用の範囲であれば問題ないですがメインコンテンツが他社のコンテンツだとコピーコンテンツになってしまいます。
ブラックハットSEOとは対照的にホワイトハットSEOというものがあります。ホワイトハットSEOとは、有料コンテンツ作りの対策のことで検索ユーザーや検索エンジンに有益なコンテンツを作ることが重要になります。Googleのウェブマスター向けガイドラインでは、
・Googleがページを検出できるように手助けする
・Googleがページを理解できるように手助けする
・訪問者がページを利用しやすいように手助けする
以上の内容が定義されています。Googleが定義している不正行為以外の方法でコンテンツを作成することがホワイトハットSEOになります。
ホワイトハットSEOの手法は、
・ユーザーに価値のあるコンテンツの提供
・タグの設定
・第3者からの評価
以上です。1つずつ詳しく解説していきます。
Googleの検索エンジンでは、ユーザーによって価値のあるコンテンツを高く評価し、キーワード検索結果を上位に表示するようになっています。コンテンツ・イズ・キングを意識し、ユーザーのニーズに沿ったキーワード検索結果を表示するために検索エンジンは独自のアルゴリズムで対照サイトを評価し、順位の決定を行っています。そのため、コンテンツにユーザーにとって価値のある情報が掲載されているかがポイントになります。優れたコンテンツを作成するためには他社のコンテンツのコピーは絶対NGです。ターゲットニーズを理解し、ユーザーのニーズを満たす内容に加え、独自性、専門性に富んだコンテンツを作成することで検索順位を上位にすることに期待ができます。また、検索エンジンの収入は広告収入となっています。検索結果でユーザーの需要の低いページを上位に表示してしまうことで利便性が低いと判断されてしまうため、検索エンジンには常にユーザーのニーズを満たすことができる検索結果を表示させることが必要です。ユーザーのニーズと検索結果のミスマッチが発生してしまうとユーザーが検索エンジンに対して不満を抱き、利用しなくなったりとユーザーが離れていってしまい、広告収入も減ってしまうということが考えられます。そのため、検索エンジンにはユーザーごとにニーズのあった検索結果を表示し、ユーザーからの満足度を高い水準で保つように考えられています。検索順位を上位に表示させるためにはユーザーのニーズを満たすコンテンツの作成とキーワード選定、継続的に発信するということが必須になります。
webサイトがユーザーにとってわかりやすい構成をしているかどうかがSEOの評価のポイントの1つになっており、タグを適切に設定することでユーザーにわかりやすいサイトの構造にすることが重要になります。タグを分けると
・タイトルタグ
・メタディスクリプションタグ
・見出しタグ
・例
などになります。タイトルタグはwebサイトのタイトルを設定するためのタグで検索エンジン側が重要視している評価ポイントです。SEO対策で選出したキーワードをタイトルに含め、ユーザーが具体的にコンテンツの内容をイメージしやすい文言を設定しましょう。メタディスクリプションタグは、検索結果のタイトルの下に表示される文言でコンテンツがどんな内容かを説明する役割になります。SEO対策では選定したキーワードはメタディスクリプションで太字となって表示されるのでユーザーが違和感を感じない程度のキーワードを含めることが重要です。見出しタグは<h1>~<h6>まであります。数値が低いものから高いものという順番を適切に守って設定を行うことが重要です。主に<h1>がタイトル、<h2>が大見出し、<h3>は小見出しというふうになります。見出しタグの数値を正しく設定しないと検索エンジンがサイトの構成を正しく読み取ることができなくなってしまうので注意しましょう。
第3者からの評価とは被リンクの質と量のことです。良いコンテンツは他のサイトからも自然と被リンクが集まるという流れから検索エンジンでは第3者からの評価も重要な指標になります。ただし、被リンクを集めるために自作自演のリンクを多く貼ってしまうとブラックハットSEOでも紹介したように検索エンジン側からペナルティを受けてしまい、サイト自体が検索圏外になってしまうなどの重たいペナルティを受けてしまうことがあります。検索順位を上げたいからと言って自作自演で被リンクを増やすのはリスクが非常に高くなるので行わない方が良いです。
ブラックハットSEOとホワイトハットSEOの違いは、Googleのガイドラインを遵守しているかという点です。
・ブラックハットSEO:ガイドラインを遵守せず、検索上位に表示するためにあらゆる手段を行うこと。
・ホワイトハットSEO:ガイドラインを遵守し、SEOを行うこと。
ガイドラインの例としては低品質なコンテンツを作らないことやキーワードを乱用しないことなどが挙げられています。Googleの示すSEOガイドラインはSEOガイドラインの概要から確認することができます。
SEO支援は1業界あたり1社までの先着順となります為、お断りさせていただく場合もございます。ご了承ください。
Web業界10年以上の知見を持って、無料にてご相談へ対応いたします。
情報収集目的でも歓迎です。お気軽にご連絡ください。