「共通ポイント」とは、加盟している複数の店舗・企業をまたがって共通して使えるポイントのことです。
業種やサービスを問わず、加盟している企業・店舗であればどこで買い物をしてもポイントを貯められる、また獲得したポイントを全く別の店舗(加盟店に限る)で使うことのできる仕組みを共通ポイントサービスと言います。
ポイントサービスは、マーケティング施策のひとつであり、自社サービスの利用状況に応じてポイントを付与し、既存顧客を囲い込んだり、新規顧客を誘引したりすることを目的としたサービスです。また、消費者側はポイントが貯まるお得感や、割引・特典といった恩恵を受けることができる仕組みで、どちらにもメリットがあります。
お互いにメリットがあることから、現在では小売業界に限らず多くの業種においてポイントサービスの導入が進んでいます。そのポイントサービスの中でも、主に他社・他店舗でも使用できる「共通ポイント」と、自社独自・店舗独自のポイントサービスである「独自ポイント」の2つに分類され、「共通ポイント」を導入する企業が増えている現状があります。
共通ポイントのほとんどが、100円の買い物につき1ポイントが付与され、【1ポイント=1円】で使用できる仕組みです。
前述した通り、共通ポイントは特定の店舗や企業でしか使えないというわけでなく、加盟している他企業・多店舗の複数の加盟店間でポイントを貯めたり使ったりすることができます。
消費者の立場からすると、1つのポイントサービスでさまざまな業種の店舗が利用できるというのはとても便利で大きなメリットであると言えるでしょう。そうして貯めたポイントは、商品購入やサービスを利用する際に現金の代わりに使えるので、消費者は支出を抑えることができます。また、企業側も自社の店舗やECサイトに顧客を囲い込めるというメリットがあります。
共通ポイントは会員数も圧倒的に多く、加盟している店舗全体で顧客を囲い込む戦略をとることができます。共通ポイントを介して店舗同士で相互に新規顧客を誘導しあえるという効果が期待できます。
また、加盟店は自社でのポイントプログラムの管理が必要ないため、導入や運営時のコストと手間が抑えられるのも大きなメリットと言えるでしょう。
会員数の多い共通ポイントは、サービス自体の知名度が高く、その加盟店としてのブランディング効果も期待できます。広く認知されていて汎用性が高いため、会員の脱落も独自ポイントに比べて起こりにくく、顧客の再来店やリポートを促すきっかけにもなります。
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