従来の広告手法よりも効果が高いと言われ、業種や業界を問わず注目されているのがWeb広告です。技術の進歩や社会情勢の変化から注目を集めているWeb広告ですが、その全容を把握している人は意外にも多くありません。
Web広告で効果を出すためには、その運用方法を熟知している必要があることはもちろん、具体的な運用手法やメリット・デメリットを理解しておく必要があります。特に自社でWeb広告を運用しようと思うと、Web広告に関する知識は必須になることでしょう。
本記事では、Web広告の概要や必要性を解説し、代表的なWeb広告の種類や課金方式を紹介します。運用の手順や効果を高めるポイントについても解説しています。ぜひ参考にしてください。
Web広告とは、その名の通りWeb上にあるメディアやSNSに広告を掲載することです。インターネット広告やデジタル広告、オンライン広告と呼ばれる場合もありますが、全てWeb広告を指します。
具体的な出稿の手順はWeb広告の種類によって変わりますが、基本的には既存の掲載媒体に広告を載せてもらうという流れで大きく違いはありません。広告枠に対してお金を払って掲載してもらうという点でも、オフラインの広告掲載と大きな違いはないのが特徴です。
従来のオフライン広告と比較した場合に大きく異なるのは、反応率や集められるデータの量です。いかに顧客の情報を持っているかは広告を掲載する上で最大の武器になるため、広告を掲載しながら顧客情報を獲得できるWeb広告は、企業にとって非常にありがたい存在と言えるでしょう。
先にも少し触れましたが、Web広告は顧客の情報や反応をを得るために重要なものです。従来のオフライン広告では、漠然とした成果は見えつつも具体的な数字として成果が見えにくいというデメリットがありました。
Web広告の場合は、ツールを使用する場合もありますが、今までしっかりと見えていなかった顧客の属性や趣味・趣向を情報として獲得できるのです。その情報をもとに広告の改善や撤退の判断などができるようになるため、企業のマーケティング戦略において必要不可欠な存在となりつつあります。
また、オフラインの広告よりもWeb広告に需要が拡大しているというのも、Web広告が重視される理由の一つです。インターネット技術の発達やスマートフォンやパソコンなどのデバイスの進化により、Web上に情報を公開するということ自体がマーケティング戦略において重視されるようになりました。
さらに新型コロナウイルス感染拡大による外出自粛の影響で、人々の購買行動に変化が起きたこともWeb広告が注目されるきっかけとなった出来事です。単に流行っているからというだけで、Web広告に注目が集まっている、重視されているわけではないことを理解しておきましょう。
従来の紙媒体での広告と比較した際に、Web広告が持つメリットとして次のようなものが挙げられます。
あくまでも従来の広告と比較した際のメリットであり、全ての企業にメリットとなるわけではありません。しかし、これらのメリットが評価されて、Web広告の重要性が増しているのも事実です。それぞれ詳しく内容を見ていきましょう。
オフラインの広告よりも、より詳細なターゲティングができるという特徴がWeb広告にはあります。新聞や雑誌、チラシなどの広告の場合、年齢や職業・組んでいる地域といった大雑把なターゲティングしかできませんでした。効果が期待できないわけではありませんが、詳細に設定しすぎてしまうと、返って出稿できないというデメリットがあったのです。
Web広告の場合は、Web上に存在するユーザーの情報をもとにターゲティングができるため、年齢などの大カテゴリだけではなく趣味・嗜好などの小カテゴリでもターゲティングができます。
他にも、購買に至るまでの行動や日常生活の動きなど、定量分析だけでは表に出てこない地表を元にターゲティングできるのがメリットです。
Web広告は、広告費にかける合計金額や単価の上限を設定することができ、予算に合わせた出向ができます。看板広告などのように数百万円規模の資金が必要なく、参入しやすく継続しやすい環境が整っています。
広告によって課金されるタイミングが異なりますが、多くはクリックした時や特定のアクションを実行した時のみに課金される料金形態が主流です。結果としてトータルコストが削減でき、余った分を他のWeb広告に回すこともできるでしょう。広告費の削減を狙いたいのであれば、Web広告の活用を積極的に考えるべきです。
あくまでもマス広告と比較した場合ですが、広告を出稿するまでのスパンが短く、効果が出るまでの期間も比較的短いという特徴があります。マス広告では新聞や雑誌の広告は掲載してもらうための審査を通過しなければならず、さらにその後、原稿の作成や印刷を経て公開されるというリードタイムが発生していました。
Web広告の場合は、掲載しようと思ったらすぐに実行できるため、リードタイムが大幅に短縮できます。また公開されてすぐに反応を得ることも可能なため、即効性という面ではWeb広告に軍配が上がります。一概に成果につながるとは言えないものの、短期間で効果を得られるのはWeb広告のメリットと言えるでしょう。
Web広告は運用中に多くの数字を獲得することができるため、実施した施策の改善がしやすいというメリットを持っています。仮に広告の出稿中であっても変更が可能であり、従来のマス広告ではできない手法です。
PDCAサイクルを回して広告の改善を図る場合も、効果測定により獲得した数字をもとに次の改善策を講じられます。キーワードの変更やデザインの修正など、柔軟な改善ができるのもWeb広告のメリットです。
効果も高く融通が利くWeb広告ですが、デメリットがあることも忘れてはいけません。代表的なものは次の3つです。
対処法と合わせて、それぞれの詳細を見ていきましょう。
検索エンジンやSNSを活用して商品やサービスの情報を調べる時に使う言葉のことをキーワードと言います。競合他社が多いキーワードの場合、クリック1回で発生する費用であるクリック単価が高額になる可能性があります。
例えば「化粧品」や「お菓子」などはキーワードボリュームが多く、競合も多く存在していることからクリック単価は高めです。クリック単価が採用されることが多いリスティング広告やディスプレイ広告を活用する場合は、特に注意が必要です。
対処法としては、ユーザーが思わずクリックしたくなるような広告コンテンツを作ることが挙げられます。他にも入札にかかる単価を下げたり品質を上げたりすることで、ボリュームも大きいキーワードでも総合的にかかる費用を下げることができます。
Web広告を運用するには、Webマーケティングの知識と広告運用の知識が必要です。どちらか片方を理解していれば運用できるわけではありません。
独学で知識を身につけるには、書籍やYouTube動画を使って学ぶのがおすすめです。他にもオンラインセミナーなどを実施している場合もあるため、積極的に活用しましょう。
一刻も早くWeb広告に手をつけなければならない場合は、学んでいる期間は外注し、必要な知識やノウハウを覚えてから自社運用に移行するという方法もあります。以前に比べると学ぶ環境は多くあるため、自分自身に適している方法で知識やノウハウを吸収するようにしましょう。
Web広告だけに限った話ではありませんが、しっかりとした成果を上げるためには多角的な分析が必要になります。収集したデータを分析して課題を発見したり、数値には出てこない定性データを元に傾向を洗い出したりしなければなりません。
解析ツールを使用するにしても、その使い方や用語をマスターしなければ、具体的な成果に繋がらない可能性があります。必要な知識を身につけるとともに、データの見方を学んでいきましょう。
また分析に必要な仮説を立て続ける訓練もしていく必要があります。立てた仮説に対して実際に運用をして分析を行い、その後さらにどのような改善が必要なのかを繰り返していくことが、Web広告成功への近道です。
Web広告にはいくつもの種類が存在しており、今後さらに新しい広告が登場する可能性もあります。本記事で紹介するのは、現在主流で使われているWeb広告13種類です。それぞれの特徴とメリット・デメリットなどを見ていきましょう。
リスティング広告とは、検索エンジンの検索結果の最上部に表示されるテキスト広告です。広告に掲載する商品やサービスに関連するキーワードを指定し、ユーザーがそのキーワードを検索した時に表示されるようにする仕組みで、表示されるだけでは料金は発生しません。
主にSEO対策を実施し始めた企業におすすめの手法で、Webサイトが育つ前から上位表示させることが可能です。Webサイトが上位表示されるようになると効果が薄くなりますが、その場合も出稿を終わらせればいいためそこまで大きなデメリットにはならないでしょう。
今すぐ集客をしたい企業にも効果を発揮するため、急いで集客する際はリスティング広告の活用を検討してください。
ターゲット | 顕在層 |
課金方法 | クリック課金 |
メリット |
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デメリット |
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ディスプレイ広告は、検索画面の向かって右横やアプリの広告枠に表示される広告のことです。リスティング広告とは異なり、画像や動画を活用できるのがメリットで、顧客への訴求力が高いのが特徴です。
商品やサービスの認知拡大に効果的であり、直接購買行動につなげるというよりは知ってもらうことを優先する広告と言えます。即効性を求めている企業には不向きですが、視覚的にアピールできる商品を持っているのであれば、ディスプレイ広告を検討する価値はあるでしょう。
ターゲット | 潜在層・顕在層 |
課金方法 | クリック課金・インプレッション課金 |
メリット |
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デメリット |
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アドネットワーク広告とは、1回の出稿で複数のWebサイトに広告を配信できる手法を指します。DSP(Demand-Side Platform)と呼ばれるツールを利用して広告を配信します。
業務効率が大幅に削減できるほか、1回の配信でまとめて広告掲載ができるため効果測定データがを多く手に入るのはメリットです。DSPの利用料金がかかってしまいますが、各メディアに出稿料を支払うよりはかなり割安になるでしょう。
一方で、視覚的なアピールができない商材はあまり適していません。掲載できるWebサイトの指定もできないため、ややギャンブル要素を孕んでいる点は覚えておかなければならないでしょう。
ターゲット | 潜在層・顕在層 |
課金方法 | クリック課金 |
メリット |
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デメリット |
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リターゲティング広告とは、過去に一度自社サイトを訪問したことのあるユーザーに対して広告を表示させる手法です。広告の種類はさまざまで、ディスプレイ広告や動画広告などにも対応可能です。
何らかの事情で一度自社サイトを閲覧しているため、会社や商品の情報はある程度知っている人物にリーチできます。そのため即購買につながりやすく、費用対効果が高いのがメリットです。
ただし、リターゲティング広告を表示させるにはクッキーと呼ばれる仕組みを採用しなければなりません。この仕組みに対しては賛否両論があり、人によっては追跡されているような印象を持ってしまう可能性もあり、逆効果に働く可能性もあります。
ちなみにYahoo!ではリターゲティング広告の名称のままですが、Googleではリマーケティング広告と言います。どちらも内容は同じです。別物と理解しないようにしましょう。
ターゲット | 顕在層 |
課金方法 | クリック課金・インプレッション課金 |
メリット |
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デメリット |
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純広告とは、一定の期間内に確実に広告を掲載する手法です。交通広告と同じように広告枠を買い取り、広告を掲載する仕組みです。その見た目から、バナー広告と呼ばれることもあります。
純広告はWebサイトの中でも特に目立つ場所に設置されることが多く、商品に関心がない人の目にも止まりやすいという特徴があります。一定期間確実に表示されるため、顧客のニーズに関係なく認知を高める際にも有効です。
一方で他のWeb広告とは異なり、広告内容の途中変更ができないのはデメリットです。初期費用も他のWeb広告と比較すると高めに設定されていることが多く、資金に余裕がなければ継続して出し続けることは難しいと考えましょう。
ターゲット | 無関心層・潜在層・顕在層 |
課金方法 | 保証型課金 |
メリット |
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デメリット |
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アフィリエイト広告は、広告主とアフィリエイター・ASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダー)の3者で行われる広告手法です。広告主である会社がASPと契約し、その広告をアフィリエイターが自身のWebサイトやブログで紹介して購入や契約に結びつけます。
費用が発生するタイミングは、広告なしが設定したコンバージョンに至った時のみであり、継続的な掲載量などが必要ありません。また、顕在層にアプローチできるのも強みですが、見せ方次第で潜在層や無関心層へのアプローチもできます。
コスト大幅に削減できる可能性が高い手法ですが、アフィリエイターに広告を取り上げてもらえるかどうかは別問題です。そのためには成果報酬の金額を高く設定する必要があったりするため、一概に費用対効果とは言い切れません。即効性も他の広告手法と比較すると見劣りする面があるため、注意が必要です。
ターゲット | 無関心層・潜在層・顕在層 |
課金方法 | 成果報酬型 |
メリット |
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デメリット |
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ネイティブ広告とは、一般のWebサイトと同じように検索で集客をする広告のことです。一見すると通常のネット生地や投稿に見えるため、ネイティブワードと呼ばれることもあります。
広告色がないため、売り込みにストレスを感じている人でもコンバージョンしやすいメリットが挙げられます。広告にストレスを感じている人は意外に多く、自然な流れでクリックをしてほしい場合に有効な施策です。
一方で、広告枠などを使用しているわけではないため、実際に効果を発揮するまでに時間がかかるのがデメリットです。記事だと思ってクリックしたユーザーが広告だと判別できるとストレスになる可能性もあるため、使い方は要注意な手法と言えるでしょう。
また、いかに広告とは思わせずにクリックさせるかが重要な鍵を握るため、しっかりと作り込まなければならないという手間もかかります。
ターゲット | 無関心層・潜在層・顕在層 |
課金方法 | クリック課金・インプレッション課金 |
メリット |
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デメリット |
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議事広告とは、別のサイトの記事の中で自社商品をPRしてもらう手法です。タイアップ広告とも呼ばれており、広告主とメディアが個別に契約して広告を掲載する流れとなります。
メディアの認知度が高ければ高いほど多くの人にリーチできるため、集客効果に優れています。掲載媒体のブランド力を生かすこともできるため、自社のWebサイトが育っていなくても問題ありません。
しかし、こちらも掲載してから効果が出るまでに時間がかかるデメリットを抱えているほか、記事作成に時間と労力がかかる場合もあります。また、純粋に出稿費が高い場合もあるため、予算との兼ね合いは必須です。
ターゲット | 無関心層・潜在層 |
課金方法 | インプレッション課金 |
メリット |
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デメリット |
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SNS広告とは、TwitterやFacebook、Instagramに広告を掲載する手法です。国内外のSNSサービスを含めると膨大な数のSNSが存在しており、使用している年代やライフスタイルなども大きく異なります。自社のターゲットが明確なのであれば、非常に有効な施策となりうるでしょう。
また近年、SNSの口コミを見て商品を購入するかどうかを決定する消費者の行動が注目されています。情報量も膨大であるため、Web広告を掲載するには素晴らしい環境だと言えるでしょう。
ただし、SNSそれぞれの特性やユーザー数を理解していなければ、効果を得られることができません。また、SNSでよくある炎上を避けるため、広告作成の際にはリテラシーのある人物が必要になるという注意点もあります。
商材によって適しているSNSも異なるため、SNS広告を採用する場合は詳細なターゲティングとSNS利用者の判断が必要です。
【SNSごとの特徴と適している商材】
ターゲット | 無関心層・潜在層・顕在層・顧客 |
課金方法 | クリック課金・配信数型課金・エンゲージメント課金 |
メリット |
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デメリット |
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動画広告とは。その名の通り動画を活用して広告を掲載する手法です。YouTubeなどの動画共有プラットフォームの拡大で、今までテキストや写真のみでしか伝わらなかった内容が、動画として伝えられる点に注目が集まっています。
情報量が多いためあらゆる顧客に情報が届けられる点と、純粋に目を引きやすいという点の2点が大きなメリットです。従来の広告のようにクリックしなければ内容が見られないというわけではないため、自然と目に入ってくる広告としても有効です。
デメリットとしては制作に時間がかかること、一定以上の編集スキルが必要になることになります。情報量が多い分、明確な差別化を図らなければ埋もれてしまうというデメリットもあるため、コンセプトをきちんと決めてから取り組むことをおすすめします。
ターゲット | 無関心層・潜在層 |
課金方法 | 広告視聴単価型 |
メリット |
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デメリット |
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リワード広告とは、広告を見たユーザーに対して報酬を支払う形の広告を指します。アプリ内の動画を視聴したりアンケートに答えたりすることで、ポイントという形で報酬が支払われる仕組みです。仕組み上、アフィリエイト広告に分類されることもあります。
インストール数をアップさせることを目的としているため、大前提としてスマホアプリを作成しなければならないというデメリットがあります。反面、認知拡大には絶大な効果を発揮しており、自社の商品やサービスを知ってもらうフックとなるでしょう。
効果は短期できて長期の成果が狙いにくいというデメリットも抱えているため、認知拡大以外ではあまりおすすめできる方法ではありません。
ターゲット | 無関心層・潜在層 |
課金方法 | インストール成果型・成果報酬型 |
メリット |
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デメリット |
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デジタル音声広告とは、インターネットラジオや音楽配信サイトで音声として広告を流す手法です。まだまだ普及している手法ではありませんが、今後拡大する可能性があるコンテンツと言われています。
リスナーに嫌がられる可能性が低い点や、動画と違ってスキップされにくいというメリットがあります。デメリットとしては音声メディア自体が成熟しているとは言い切れない状態にあるため、広告の情報を届けられる人数が少ないという欠点がある点です。
ターゲット | 無関心層・潜在層 |
課金方法 | 聴取人数によって変動 |
メリット |
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デメリット |
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メール広告とは、顧客に送信するメールに広告を掲載する手法です。メールの内容を全て広告にした広告メールを配信してもいいですし、メールマガジンの一部に広告を載せることも可能です。
新規の顧客を獲得する施策ではなく、すでに顧客になっている人に向けて発信することが前提になるため、新規開拓を狙うのであれば有効な方法ではありません。ただし、費用対効果が高く、メールを削除しない限りはいつでも広告を閲覧できるのがメリットです。
他のWeb広告と比較すると効果が薄いと言われることもありますが、メールの送受信自体は積極的に行われているため、まだまだ効果のある広告手法と言えるでしょう。
ターゲット | 顕在層・顧客 |
課金方法 | 配信数型課金 |
メリット |
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デメリット |
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Web広告の確認方式には、いくつかの種類があります。以下の表は課金方式を一覧にまとめたものです。どのようなタイミングで費用が発生するのかを理解しておきましょう。
課金方式 | 課金のタイミング | 主なWeb広告 |
クリック課金(CPC) | 広告がクリックされた時に発生 | リスティング広告、ディスプレイ広告、リターゲティング広告 など |
インプレッション課金(CPM) | 1,000回の表示につき発生 | ディスプレイ広告、リターゲティング広告、SNS広告 など |
エンゲージメント課金(CPE) | 指定したエンゲージメントを達成した時点で発生 | ディスプレイ広告、SNS広告 |
視聴課金(CPV) | 一定時間動画を視聴した際に発生 | 動画広告 |
成果報酬課金(PPA) | 事前に設定したKPIを達成した際に発生 | アフィリエイト広告 |
掲載期間保証型課金(CPD) | 契約期間中に発生 | 純広告 |
配信数型課金 | メールを配信した際に発生 | メール広告 |
主なWeb広告としていくつか名前を記載していますが、中にはこの表の中にない広告で違った課金方式を採用している場合もあります。契約前によく確認するようにしてください。
Web広告の予算を決めるには、まず掲載目的を決めなければなりません。裏を返せば経済目的が定まっていれば、非常にシンプルに決定することができます。
難しいのは好調なタイミングでの予算の増額ラインと、不調のために撤退を余儀なくされる場合のラインです。初月で広告費を囲い込みすぎないことも重要ですが、増額や撤退の判断も予算を見ながらできるようになっておきましょう。
なお、ここでは、リスティング広告を例にとって解説します。
当初の想定以上にリスティング広告の効果が高く増額する場合、まず増額が可能なのかどうかの確認と、いくらまで増額できるかを確認しておくようにしましょう。タイミングとしては、しばらく成果が出続けている状況下です。
成果が出ているということは、予算を増額して広告の表示回数を増やすことでさらに大きな効果が期待できる可能性があるという裏返しです。獲得できるタイミングで一気に顧客を囲い込めるように、増額できる広告費の枠を確認しておくようにしましょう。
目標値を大幅に下回っている状況が分かり次第、広告の一時停止をして戦略を見直す必要があります。不採算にも関わらず継続していると、赤字を垂れ流すことになってしまうためです。最低限の費用から始めて、成果が出ていないようであれば撤退する覚悟も必要です。
企業の状況にもよりますが、広告は集客のために予算を組んでいるのであり、消化するために予算が設けられているわけではありません。完全に使い切ってしまう前に、広告の一時停止をするなどして流出を抑え、新たな戦略を練っていきましょう。
Web広告を運用するには、以下の4つのステップで事前準備をしておく必要があります。
広告の効果を高めるための基本中の基本にもなります。それぞれのステップごとで詳しく見ていきましょう。
Web広告を運用するには、何かしらの目的があるはずです。求めるものが認知の拡大なのか、それとも購入の促進なのかを明確にしなければ、後に続くターゲットの設定や目標設定ができません。
また採用するWeb広告の手法も変わってきますし、そもそも広告を優先すべきではない可能性も考えられます。あらゆる角度から分析を行い、自社の現状を把握してからWeb広告を運用するかどうかを判断しましょう。その上でどのような成果を狙うのかの目的を明確にしてください。
誰に何を伝えたいのか、顧客にどうなって欲しいのかなどを検討しターゲットの姿を明らかにしましょう。後に続く広告の設計や作成のカギを握る重要なポイントで、ターゲットが明らかでなければ効果的な広告は作れません。
Web広告は細かなターゲティングができるため、可能な限り詳細なターゲティングを行っておくことをおすすめします。
ターゲットが決まれば、次はそのターゲットに刺さるような目線で広告を設計しなければなりません。顧客の行動を具体的にイメージするだけではなく、どんな言葉で検索するのか、どんなものに魅力を感じるのかまで決める必要があるでしょう。
同時に、どの広告手法を採用するのかも検討しなければなりません。広告を設計する上では、顧客が広告に触れるタッチポイントを明確にして広告の全体像を設計する必要があります。
例えばビジネスマンがターゲットなのであれば、最初に起こす行動は検索エンジンでの検索です。この場合、リスティング広告やディスプレイ広告が有効な広告手法となるでしょう。
このように顧客目線で広告を設定することで、より高い効果を感じられるかもしれません。
KGIとは、達成したいゴールのことを指します。似たような言葉にKPIがありますが、こちらは指標と訳されることが多く、途中経過を判断するために用いられます。この2つを設定する必要があるのですが、どちらも数値で設定してください。
Web広告においてはKPIにあたる指標をCPAと言います。具体的には商品1つが売れるのにかかる費用と、コンバージョン意見を獲得するのにかかる費用のことです。これらを設定し、設定した数値を達成できるような改善をしていくことが重要です。
Web広告を運用していると、期待しているほど効果が出ていないという状況に陥ることも珍しくありません。その場合は次の3つのポイントを意識して、運用方法を見直してみてください。
最初の広告を設定する段階で検討しても構いません。Web広告で高い効果を発揮したいという場合は、ぜひこの3点を覚えておきましょう。
Web広告を運用する目的が売上のアップなのであれば、最も購入する可能性が高い顕在層に対して広告を打つことが重要です。いわゆる「今すぐ客」と言われる人たちのことで、Web広告で最後の一押しをするのが目的です。
代表的な施策にはリスティング広告やSNS広告、リターゲティング広告があります。早期の売上アップを狙うのであれば、これらの広告手法を中心にWeb広告を展開しましょう。
顕在層にアプローチするWeb広告を展開する一方で、これから購入してくれるであろう潜在層へのリーチも忘れてはいけません。効果が出るには中長期的な機関がかかるものの、決して無視していいわけではなく、別途施策が必要です。
企業によっては、顕在層を中心とした短期的なWeb広告運用が求められる場合もあります。もし余力ができた場合は、そのタイミングで潜在層に向けたWeb広告を展開することも検討しましょう。
Web広告は、企業の認知拡大や売上アップのために必要な施策ですが、同時に顧客の悩みや不安を解決するために展開するものでもあります。つまり顧客の視点がなければ、どれだけいい内容の商品やサービスであったとしても、広告が原因で購買に繋がらない可能性も十分考えられるのです。
特にWeb広告においては、さまざまな企業や業界が参入してきているため、より顧客のニーズにマッチしたものでなければ効果を発揮するのは難しいでしょう。あくまでも顧客の視点を持ち、顧客の姿をイメージできるかが、Web広告を成功させるか否かの分かれ道と言っても過言ではありません。
Web広告を運用する際には、次の5つに注意しましょう。
上記の5つができていないと、外部広告を運用しても失敗してしまう可能性があります。具体的にどのようなことをするのか見ていきましょう。
Web広告に限らず、広告は顧客がその商品やサービスを体験するための入り口です。第一印象を与える広告が印象の悪いものでは、その後の顧客体験に続きません。入り口の段階でいい経験をしてもらうことで、顧客が次のステップへ進むようになるでしょう。たかが広告と侮ってはいけません。
どんな顧客に広告を見てほしいのか、その広告からどんなアクションを起こして欲しいのかなどを明確にするためには、徹底したターゲティングが必要です。最初から正解を出す必要はなく、運用する中で改善することもできますが、最初からターゲティングがおかしなことになってしまうと後に悪影響を及ぼしかねません。
Web広告を運用する前にはターゲティングを徹底的に行い、その時点での正解を出して運用に進むようにしましょう。
広告出稿先が別の企業が運営しているメディアになる場合、そのメディアを慎重に選ばなければなりません。想定しているターゲットが集まらない場所に広告を掲載しても、効果が出るまでに時間がかかってしまいます。
自社が想定するターゲットがどこにいるのか、そのメディアが広告掲載先の候補として挙がっているメディアにはいるのかなどを検討してから出稿するようにしましょう。
Web広告の運用は一定の費用がかかるため、大目に予算を確保してしまうケースもあるようです。しかしその結果無謀な配信を決定してしまい効果が出ず、マイナスイメージがついてしまった事例も少なくありません。
Web広告の運用は、初月で成果を出そうとせず、中長期的な成果を期待して打ち出すようにしましょう。初月で予算を確保しすぎて後が続かないという状況になってしまっては意味がありません。
純広告を除いて、Web広告は定期的に出せている効果や改善すべきポイントを洗い出して、改善していく必要があることも忘れてはいけません。PDCAサイクルを回して業務改善を行うのと同じように、Web広告も定期的に実行と改善を繰り返す必要があるのです。
成果が出ているのであれば次の施策を、成果が出ていないのであれば改善すべきポイントをはっきりさせ、それぞれ次の手を続けることが必要です。
インターネット技術の進歩やデバイスの普及で、Web広告は企業のマーケティング活動において非常に重要な存在となりました。しかし、それでもうまく運用できている数はそれほど多くなく、短期的に効果がないと判断してやめてしまう場合も珍しくありません。
Web広告の運用において重要なのは、目的目標の設定とターゲティング、そして自社に適した広告手法の選択です。この選択を誤らないように、本記事が役に立てば幸いです。
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