「BPM」とは、業務プロセスの改善を目的とした管理手法の一つです。業務のプロセス(手順やルール、役割など)をモデル化して課題を抽出・分析し、共有します。
それにより、課題解決のための新しい業務プロセスを生み出し、それを社内やチームで繰り返し、業務プロセスの最適化・継続的な業務改善を図ります。
BPMの目的を簡潔に説明すると、「現状の業務プロセスを見直し、より良いプロセスへ改善していくこと」です。企画や生産、営業、販売など存在する全ての業務プロセスに目を向けて、業務の流れを可視化。
そして、今ある課題を洗い出し、原因を究明し、業務プロセスを簡素化したり、無駄を排除したりすることでより効率的な業務プロセスの実現を目指しています。
業務プロセスを可視化し、業務の課題を素早く見つけて最適化していくことは、企業の経営にとって必要不可欠です。企業の事業は、多くの業務プロセスからできており、それぞれの業務の改善を行うことによって、結果的に売り上げの向上や、事業全体の最適化を図ることができます。
また、働き方改革によりこれまで・現在の働き方の見直しが求められている昨今、企業には業務時間とともに、業務プロセス自体を分析し、効率化・最適化する、業務改善の必要性が高まってきました。めまぐるしく変化する市場や社会に適応しながら経営を行っていくにあたって、既存の業務プロセスの可視化、それによる改善は、企業が生き残るためにとても重要なのです。
BPMの主な機能は?
モデリング機能とは、業務プロセスをデータ化・可視化するための機能です。業務の流れを直感的なグラフィカルインターフェースによって可視化し、プロセスの設計が行えます。
また、サブプロセスを呼び出し、プロセス設計で組み替えや変更を効率良く行える工夫がされており、プロセス全体を再設計していきます。
シミュレーション機能は、再設計された業務プロセスに問題がないか、従来のプロセスの変更による影響などを予測する機能です。実作業を行ってみると思わぬ影響が出ることがあります。そのような場合、実務に影響を及ぼさないよう事前にチェックすることが可能です。
モニタリング機能は、改善された業務プロセスを実働した際に、そのプロセスによる業務への影響などを、ログの解析によって現状把握・監視する機能です。このモニタリングの結果、問題があると判断されれば、改めてモデリングからやり直し、改善を繰り返していく必要があります。
他ツールとのデータ送受信処理を行い、複数の業務プロセスの連携をサポートする機能です。
大企業をはじめ、事業拡大や分業化が進むと、業務プロセスが複雑化して全体像を把握することが難しくなります。このプロセスが見えなければ、会社や事業そのものの課題や問題点を洗い出すこともできません。
その点、BPMで業務プロセスを可視化し、モデリングにより図式化すれば、業務に関わる全員がひと目でプロセスを理解できます。重複する業務や不要な業務の洗い出し、本質的な問題点や課題を的確に発見でき、今後の改善へのスタートとなります。
業務効率のみならず、業務の生産性の改善にもつながります。業務の無駄が減りコストも削減できるというメリットがあります。
また、今後もし新しく業務の自動化ツールの導入を行うとなった際にも、安価での導入が可能です。なぜなら、BPMによってどこまでが人間が行い、どこまでをロボット等で自動化するのかというのがはっきりするからです。それにより無駄なコストがいらず、必要なツールを導入することができます。
BPMにより部署間の連携状況や依存度も把握しやすくなります。ある部署に負担が集中している、部署間の連携がうまくいっていないなど、部署間の問題が見付かれば、業務の配分を見直したり、デジタルツールを活用したりして、連携の強化に繋げられます。さらに、関係者全員で目標を共有しやすいという利点もあり、モチベーションも高く保てるでしょう。
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