マスメディアとは？

マスメディアとは？

「マスメディア」とは、「マス(＝大衆)」に対して情報伝達をする「メディア(＝媒体)」のことです。中でも4大媒体とされるのが「新聞」、「雑誌」、「テレビ」、「ラジオ」です。

これらをはじめとするマスメディアは、報道や教育、娯楽、広告といったさまざまな役割を果たし、社会的影響力が大きいことも特徴です。

マスメディアの種類は？

 

新聞

新聞は、ニュースや意見、幅広いジャンルの特集など、大衆が関心を持つ情報を提供する定期刊行物です。一般的に紙で発行されますが、近年はスマートフォンやタブレットで購読できる電子版や、Web上で読めるネット配信も普及しています。

また、新聞は大きく一般紙と専門紙に分類されます。全国紙や地方紙といった一般紙、そして専門紙には経済紙やスポーツ紙、業界紙など、特定の分野に特化した情報を掲載しています。新聞は4大媒体の中でも社会的信頼性が高い媒体として認知されており、その分広告に対する信頼性も高くなります。

 

雑誌

雑誌は特定の誌名を冠し、さまざまな記事を掲載した定期刊行物です。週刊、月刊が主流で、総合雑誌や文芸、ビジネス誌などの専門雑誌、ファッションや漫画などの娯楽雑誌、教育雑誌のほか様々な分類がなされています。紙雑誌での販売はもちろん、新聞同様、現代においてはスマートフォンやタブレットで電子書籍として販売する形態も増えています。

読者の年齢や性別、趣味などに分けて雑誌が細分化されているため、ターゲットが絞りやすいのが特徴です。また、他メディアに比べて保存性が高く、繰り返し読まれることも期待できます。

 

テレビ

テレビは、電波を用いて映像を伝送し、受像機にその映像を再現する技術です。テレビの放送局には、公共放送（NHK）と民放放送（日本テレビ放送、テレビ朝日、TBSテレビ、フジテレビジョン等）があります。テレビ番組は幅広いジャンルがあり、報道番組、娯楽番組（ドラマや音楽、バラエティ番組等）、ドキュメンタリー番組、教育番組などがあります。

他の4大媒体と大きく異なるポイントは、映像と音声で情報を伝えられることです。そのため、多くの人の認知につながり、さらに記憶に残りやすいというメリットがあります。最も影響力が大きい媒体と言っても過言ではありません。

 

ラジオ

ラジオは、電波を利用して放送局から送る報道・音楽などの音声放送を指します。音声でリアルタイムに情報を得ることができるため、運転や仕事や生活の中の作業と平行して番組を楽しむことができます。パーソナリティとリスナーの双方向コミュニケーションが取れることもラジオならではの特徴と言えるでしょう。

また、速報性が高いため、交通情報やニュース全般、災害時の情報発信にも優れています。最近ではインターネット配信サービス「radiko」で若年層へのアプローチやSNSでの拡散性の向上にも注力されています。

マスメディアの役割は？

マスメディアが与える影響は？

 

政治

政治的な事実を報道したり、解説したりすることで市民は情報を取得し、政治における判断基準を集めていきます。新聞の見出しやニューステロップなど、マスコミ報道が与えるイメージやコメンテーターの意見などの目に触れる、耳に入ってくる情報のすべてが世論の形成に影響を与えます。

 

経済

マスメディアが与える情報は人々の経済活動に大きな影響を及ぼします。例えば、企業が出稿した広告(テレビCM、新聞の広告欄、ラジオCM)などは、日常生活で繰り返し頻繁に目にするため、強く消費者の印象に残ります。

また、ニュース番組やバラエティ番組で企業や商品が紹介されると、「これが人気なんだ」という共通認識を生み出し、経済効果に繋がります。

 

文化・教養

言語学習のテレビ番組や子ども向けの教育番組、専門雑誌等、どのメディアも文化・教養の土壌作りに影響を与えています。また、映画やドラマ、スポーツ中継など、余暇を楽しむための情報を提供する番組もあります。こうした娯楽コンテンツは広く楽しむ大衆文化を作りあげています。