「プロダクトアウト」とは、企業側の方針や作りたいもの、良いと判断したものを基準に商品開発・販売を行うことです。
買い手(顧客)のニーズよりも、あくまで「作り手(企業側)」の都合を優先する考え方です。“製品やサービスが良いものであれば売れる”という考えがベースで、これと対比されるのが「マーケットイン」と呼ばれる手法です。
プロダクトアウトは、企業側の方針や自社の強みを活かした製品開発が行われるため、他社と差別化された製品が生まれやすいのが特徴です。成功した場合は大ヒットにつながる可能性があり、この商品といえばこの企業のこの商品!といったイメージ作りやブランディングにもつなげられる可能性があります。
ただ、企業側の方針等が優先されるため、ユーザーのニーズに合わない可能性、受け入れられないリスクももちろん存在します。
企業側の方針や強みを活かし、企業側が作りたいものを開発するプロダクトアウトは、競合他社には真似できない製品が生まれやすいです。そのため、企業や製品との差別化を図ることができ、成功すれば「この製品といえばこの会社」というイメージ作りや企業イメージの強化も可能なので、ブランディングにおいても大きなメリットと言えるでしょう。
プロダクトアウトでは、今までになかった製品を企画・開発することも多いです。その製品がヒットするかは未知数ですが、それと同時に大ヒットにつながる可能性も大いにあります。結果的にそれが売上アップや企業イメージの向上にもつながるはずです。
プロダクトアウトでは、企業が持つ強みや技術を利用するため、市場調査や新しく専門部署を作るといった必要がないため、人的・時間的コストが抑えられます。その分、開発や広告といった必要なところにコストを分配することができます。
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