「パルス消費」とは、スマホを操作しているときに瞬間的に物が買いたくなり、商品を見つけて購入まで終わらせる、という消費行動のことを意味します。
突発的に「コレが欲しい」という購買意欲が発生し、その意図しない衝動に突き動かされて購入まで至るため、いわゆる「衝動買い」に近いモデルであると考えられています。
・セーフティ…より安心安全なもの
商品を提供する側の顔が直接見えないインターネット上で商品を買う際には、常に安心を求める傾向にあります。そのため、有名なECサイトを利用したり、ネームバリューのある会社から購入したりする方が多いです。
・フォーミー…自分にぴったりだと思うもの
数多くあるECショップや商品の中から、一番自分にマッチする商品を選びます。そのため、限られたスペースの中で商品を分かりやすくアピールできるかが重要です。
・コストセーブ…お得なもの
通常、消費者はできるだけ安価に購入したいと思っています。ネットショッピングにおいては価格の比較サイトや複数のページを重複表示させることができるので、より顕著にその傾向が見られます。その場で簡単に比較できるということを念頭に置いておきましょう。
・フォロー…売れているものや第三者がおすすめするもの
新しい商品や高額商品を購入するとき、レビューや口コミを閲覧して参考にする、また評価の高い商品を購入しようとする傾向があります。そのため、既存顧客やリピーターに対してレビューの投稿を促し、顧客の声を可視化することが求められます。
・パワーセーブ…買い物の労力を減らせる
店舗でしか買えない商品に比べ、ネットで手軽に購入できる商品の方が購入されやすい傾向があります。特にコロナ禍で外出自粛が求められている現在において、このセンサーは手軽さとステイホームの両局面から効果的に働くと考えられています。
対策としては、パルス消費を引き起こすセンサーに訴えかけるような刺激やきっかけをターゲットに与えることです。特に以下のようなポイントが効果的だと考えられます。
Web広告をユーザーの属性や興味関心に応じて表示できるようになったことで、直感センサーの中でも「フォーミー」の契機に訴えかけやすい状況があります。広告を見たユーザーが「自分にピッタリだ!自分に必要だ!」と感じられる機会を増やせるよう、自社の商品やサービスの利用者層を明確に想定し、広告のターゲティングの精度を高めていきましょう。
それと同時に、自社に関心を抱いている既存客や見込み客に対し、キャンペーンなどを活用し「お得」・「限定」に関わる情報を的確に届けていくことも重要です。
SNS等を活用し、商品の魅力を打ち出す際には「誰かに教えたくなる」「見せたくなる」ようなポイントを訴求したり、商品に関する独自のハッシュタグを用いて投稿を促したりと、ユーザー自身が商品やサービスの魅力を広めたくなる施策を打ち出すこともポイントです。
購入意欲をそがないためにも、ECサイトの導線が整理されているなど、ユーザーがストレスなく利用できる環境を整えることも大切です。サイトのインターフェースは見やすく使いやすい形に設計しましょう。
パルス消費は、購入の意思決定が非常に早いスピードで実行されます。それを逃さず対応するためにも、商品ページの画像やバナー、広告を見たその瞬間に「買いたい!」と思わせる、目を引くデザインを意識することもポイントです。
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