「SIPS」とは、ソーシャルメディアを頻繁に活用する消費者行動に特化した「消費行動モデル」です。
消費行動を、Sympathize(共感する)・Identify(確認する)・Participate(参加する)・Share&Spread(共有・拡散する)の4段階に整理したもので、それぞれの頭文字を取りSIPSと呼ばれます。
SIPSの場合、まず消費者はソーシャルメディアにおいて「共感できる」(Sympathize)情報を見つけ、それについて検索し情報を確認します(Identify)。その後、購入には至らないものの「シェア」などで他人にすすめるという行動を取る人もおり、このような購買を伴わない行動を「参加する」(Participate)と呼びます。
そのような消費者がSNSなどでお互いの情報を「共有し」(Share)、その情報がさらに別の消費者によって「拡散されていく」(Spread)ことが最後の(Share&Spread)につながります。
共感で始まることが大きな特徴で、このような情報を拡散する役目を担うのが企業ではなく消費者自らであることがSIPSの重要ポイント。消費者であるからこそ信頼度が増し、他の消費者の共感を呼びやすくなります。
1つ目のステップは「共感」。消費者に共感されなければ、その次のステップである「確認」や「参加」も生まれないためとても大事な要素です。
消費者が共感するきっかけは様々ですが、ソーシャルメディア時代の昨今では、YoutubeやTwitter、Instagram、Facebookなどでフォローしている人物や、インフルエンサーなどをきっかけとして共感が生まれるケースが多くなってきています。
ただただ広告・宣伝を行うのみでは商品やサービスの共感を得ることは難しいですが、ソーシャルメディアなどSNSを活用することで、以前に比べると共感がしやすい環境にあると言えます。
ネット社会の現代、共感したからといってすぐに購入などのアクションに繋がることは稀になっています。商品が本当に自分にとって有益なものなのか、レビューや口コミ、友人や専門家の意見を聞くなど、自分以外の第三者からの情報を得て確認しようとします。
その時に、共感した想いと確認した結果が一致することで、次の行動へと進む可能性が高くなります。
共感し、確認したあとは、参加するステップ!SIPSにおける参加とは、購買を伴わない行動も含みます。例えば、「いいな」と思ったときに、Twitterでリツイートや「いいね!」ボタンを押すことで、友人・知人に広めることができます。応援や支援、伝達行動など、購買を伴わない行動も含め、“参加する”というのが特徴です。
ソーシャルメディアを使って確認・参加してきた情報を「共有」することで、友人や知人など別の消費者によって情報が「拡散」されていきます。こうして拡散された情報が次の「共感」を生み出すことに繋がり、どんどん循環していきます。共有や拡散が増えれば増えるほど参加者を増やすことができ、結果的に購買のチャンス拡大へ繋がります。
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