「ウェブルーミング」とは、欲しい商品を事前にWeb上で情報収集・確認した後、実店舗で購入することを意味します。
「ショールーミングと真逆の行動傾向」と定義され、消費者側としては、在庫状況やセール情報、ネット上でのレビューなどをもとに購入を検討し、実店舗で実際に見て触って購入するため、失敗を防ぐための購買行動と言えます。
インターネットの普及により、ECサイトでの商品購入に抵抗がなくなってきていると同時に、消費者は情報の正確性に疑問を抱いていることも事実です。というのも、オンラインでは実物を見ることも触れることもできません。そのため、商品が届いてから、たとえばECサイトの商品写真と実際の商品の色味が違った、想定していたサイズ感ではなかった、素材感が違ったという失敗するケースもあります。
こうした現状から、ウェブルーミングでは欲しい商品を実際に自身の目で見て・触れてから購入でき、失敗するリスクを減らせるという点が、消費者側がウェブルーミングをおこなう大きな理由であると言えるでしょう。特に、アパレルなどの実際の商品の素材感やサイズが重要な分野では、ウェブルーミングが消費者にとって大きなメリットになっているのは間違いありません。
ウェブルーミング対策には、自社のオムニチャネル化が必要です。オムニチャネルとは、実店舗やEC、SNSやDMなど、企業との接点を増やして多方向から顧客にアプローチする手法を指します。
たとえば、商品購入のために実店舗に訪れたものの、商品が売り切れていたためECサイトで購入する、というような仕組みを作ることです。そのほか、決済はECサイト上で完了させ、商品の受け取りは実店舗を利用するなど、顧客のスムーズな利用につながる環境を整えることが求められます。
オムニチャネル化していくためには、実店舗での安心感や特別感も重要です。つまり、オンラインのネットショップでは得られない環境を作る、体験をしてもらうことが必要となります。
たとえば、アパレル店舗の場合はバーチャル試着ができるなど、ECサイトと実店舗を掛け合わせることで感じられる体験を提供しましょう。
オムニチャネル化にはSNSの活用が必須です。SNSを活用することで、消費者側と販売側がネット上でコミュニケーションを通じて認知をはかれるほか、ECサイトへの誘導も可能です。SNSは初期費用が発生しないため導入のハードルが低く、オムニチャネル化の第一歩として取り組みやすいのが特徴です。
オムニチャネル化のひとつとして、店舗受け取りサービスも挙げられます。ECサイトで購入した商品を店舗で受け取るサービスのことで、消費者側は配送を待つことなく、外出のついでに商品を受け取ることができます。
また、販売者側としても配送コストがかからない、商品受け取りの際に店舗で他の商品を購入してもらえる可能性があるなど、お互いにメリットが存在します。
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