CMOとは

CMOとは？

CMOとは、Chief Marketing Officer(チームマーケティングオフィサー)は、日本語だと最高マーケティング責任者という意味です。

日本の企業ではまだあまり認知されていませんが、欧米の企業ではCMOという役職が広く知られており、実際に設けている企業が増えてきています。

CEOなどと同じで経営層に属する管理系の職種であり、マーケティングの現場を取りまとめ、戦略を立案して、実行する役割を担っています。

CMOとCEOの違い

CEOとは、Chief Executive Offierの略であり、社長や会長などがCEOという立場になります。

しかしながら、会社法上では何の権限もないため、社長や会長とは多少立場が異なります。

経営に関わる業務の全てを統括するという意味では、実質会社のトップだと言えるでしょう。

CMOとCOOの違い

COOはChief Opretating Officerの略であり、CEOの側近的な役割を担っているため、会社のNo.2というイメージです。

CEOの意思決定を代行して実行する立場となっています。

CMOとCFOの違い

CFOとは、Chief Financial Officerの略であり、財務経理の全任務を管轄する役割を持っています。

会社の金庫番的な役割を持っており、企業価値の向上と世界基準に沿った財務管理を任されています。

また、CEOになるために、CFOを目指すという人も多く、営業や管理、システムなどの業務に精通している人材がCFOに就きます。

CMOの役割は？

実際にCMOはどのような役割を担っているのか気になっている人は多いでしょう。

そこで、CMOの役割について解説します。

マーケティング戦略の立案

CMOは企業のマーケティングに対して責任を持つだけでなく、経営陣の一員としての役割もあります。

経営戦略をマーケティングに落とし込み、人・モノ・資金・情報・知識・ブランドなどの経営資源を使って、企業のマーケティング活動を最適化していく役割です。

現場のマネージャーやメンバーが同じ方向性で作業を進めていくためには、CMOは経営戦略を理解して、マーケティング戦略に反映し続ける必要があります。

全社一貫したマーケティング活動を主導する

企業のブランド力を向上させて、顧客に提供する価値を高めるためには、マーケティング部門だけでなく、社内の部署の協力が必要になってきます。

そのため、CMOは、連携したマーケティング戦略を主導する役割を担っています。

自社のマーケティングの強みを作る

近年、インターネットが普及してきており、デジタルマーケティングの発達やマーケティングに活用できるデータの増加、AI技術の進歩に伴って、マーケティング業界では、日々新しいツールが生まれています。

マーケティングの解決策は企業規模に応じても様々であるため、このような動向をいち早くチェックしながら積極的に自社に導入して、マーケティング面の強みを作っていく役割を持っています。

デジタルマーケティングの分野では、ツールやチャネル面での差別化が難しいため、常に情報をチェックしておくようにしましょう。

また、情報を集めるだけでなく、各チャネルや顧客の背景や心情などに合った広告コンテンツを生み出すことも大切です。

ブランドマネジメントを行う

近年、SNSやスマートフォンなどが普及してきたことによって、消費者同士が繋がって、企業が提供している商品について情報を発信したり、意見を交換できるようになりました。

また、モノが溢れているため、機能や価格面で他者と差別化することが難しくなってきています。

このような状況で、顧客の購買行動を促すためには、企業全体で顧客に共感されるブランド作りを進めていくことが大切です。

そこで、マーケティングを統括する役割を持っているCMOには、企業の中から顧客の気持ちを理解して、マーケティング戦略に活かす役割が求められます。