デシル分析とは、購買履歴のデータを元に全顧客の購入金額を高い順に10等分し、1~10のランクに分け、購入比率や売上構成比を算出する分析方法です。
ここから出される購入比率や構成比にから売上貢献度の高い顧客層を抽出することができます。
顧客を購入金額の多い順番に並べ10等分にします。
購入金額の比率を各グループに算出し、そこから全体の購入金額の比率を確認することで各グループの購入金額が何%かを算出することができます。
これを行うことで各グループの売上の比率を確認でき、効率的に売上を伸ばすためにどのグループを重要視するべきかを知ることができます。
ちなみに「デシル」の語源はラテン語で「10等分」という意味なのでデシル分析は全顧客を10等分し、そこから有益な情報を抽出する分析方法と理解しておけばおおよそ間違いはないでしょう。
現状の顧客層を把握することでグループごとに効率良くマーケティング施策を行うことができます。
全顧客に同じアプローチを行うのは効果的とは言えません。
デシル分析を行うことで売上貢献度をベースに顧客を10のランクに分け、グループごとに施策を行うことで効率的なアプローチを行うことができるようになります。
ビジネスにはパレートの法則というものがあります。
これは、売上の80%は20%の顧客が生み出すという話のように80対20の法則とも呼ばれています。
デシル分析を行うことで顧客の上位20%を可視化することができ、その顧客に効率的に施策を進めることができます。
その結果、自社の売上の拡大に繋がることが期待できます。
デシル分析を行うメリットは、取り組みやすさです。
デシル分析は、購買履歴から全顧客の購入金額を高い順にランク分けし、顧客をグループ分けをするだけです。
これを行うことで購入金額が高い顧客を可視化し、その顧客に合ったアプローチを行うことができます。
特別なツールを導入する必要もなく、表計算ソフトを使用すれば誰でも簡単にデシル分析を行うことができます。
デシル分析を行い、ランクの高い顧客に予算を使用し、ランクの低い顧客の優先度を下げるなどの施策を行うことができます。
反対に顧客全体の底上げを狙っているときにはランクの低い集合体を狙って施策を行うのが効果的です。
デシル分析を活用した販売施策は、ランクの高い顧客にはその顧客ごとに対応したクーポンやメルマガの配信などがあります。
優良顧客に定期的にアプローチを行うことができ、より一層強固な関係を保ち、顧客が離脱を防ぐことができます。
デシル分析のデメリットは、細かい分析ができないところです。
デシル分析では、購入金額から顧客をランク付けします。
そのため数年前、一度の購入で高額商品を購入した顧客でも上位のランクに入る可能性もあります。
そのため、細かい分析や長期的なマーケティング戦略を検討しているときにはデシル分析は不向きになってしまいます。
デシル分析と似ている分析手法にABC分析があります。
ABC分析は、デシル分析と同じように購入金額を指標に使用します。
金額順に顧客を並べていき、グループ分けを行うのはデシル分析と同じです。
しかし、ABC分析はそのグループはA~Cのグループのいずれかに分けます。
単純に3等分するのではなく、売上高累計構成比の◯%までがAグループという分け方を行う手法です。
この割合の設定は分析の目的に応じて設定する必要があります。
ABC分析では全体を大きく把握できるというメリットがありますがグループの顧客数が多くなるのでデシル分析よりも曖昧なターゲット像になります。
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