MAUとは

MAUとは、Monthle Active Users(マンスリー・アクティブ・ユーザー)の略でwebサイトやアプリなどの各種オンラインサービスで特定の月に1回以上の利用があるユーザーの数字を指しています。

ユーザーの利用実態を把握するために使用されることが多く、特定の日の利用実績を指標とするDAU(Daily Active Users)などがあります。

MAUなどの数値は、アクセス解析ツールを導入することで計測することができます。

アクセス解析ツールは、GoogleアナリティクスやAdobe Analyticsなどがあります。

MAUが重要とされる理由

MAUが重要視される理由は2つあります。

・会員数、ダウンロード数よりも動向が把握しやすい

・必要な施策が打ちやすくなる

1つずつ詳しく解説していきます。

会員数、ダウンロード数よりも動向が把握しやすい

アプリやサービスの会員数やダウンロード数を指標として使用することもありますが、会員になったり、ダウンロードしてもアクセスしないという人が一定数います。

会員数やダウンロード数は、利用動向を正確に表している数値ではありません。

また、初回無料クーポンや会員登録でポイント還元などのキャンペーンだけ使用し、その後使用しないという人もいます。

MAUは、実際に利用した人数のため現実の利用動向を正確に把握することができます。

店舗型のビジネスでは、会員よりも来店客数を重視するということになります。

必要な施策が打ちやすくなる

webマーケティングで使用される重要指標は、把握してグラフを作成するだけではいけません。

他の指標と組み合わせて分析することで施策を導き出すことが重要になります。

ECサイトの売上を改善する方法を例に見てみます。

売上を改善するには、

販売額=MAU×商品ページ閲覧率×コンバージョン率×客単価

になります。

この公式では、何人のお客様がやってきて、何人が商品ページをみて、何人が商品を買い、平均単価がいくらかを計算すれば売上を出すことができます。

販売額=購入者数×客単価

を細分化したのが先ほどの公式です。

細分化することで見えてきた数値を上げることができれば売上を改善することができます。

MAU:キャンペーンやインセティブをつけ、アクセス数を増やす

商品ページ閲覧率:サムネイルやリコメンドで商品ページへ誘導し、閲覧数を増やす

コンバージョン:商品を購入してもらうための優待施策の実施

客単価:付属品や関連商品をまとめ買いすると割引にされるセット価格など

 

売上を上げるという漠然とした目標ではなく、細分化し、それぞれの項目ごとに指標を改善する施策を実行していきます。

それぞれの指標が上がることで自然と売上も上がっていきます。

DAUを重視するジャンル

MAUと似た言葉でDAUという言葉があります。

これは、「Daily Active Users」の略で日常的に使用してもらうことを想定しているアプリに適しています。

アプリの使い勝手に満足感があり、アプリが不可欠となっているユーザーが増えてきていると判断することができます。

DAUが不調だとダウンロードしただけで起動しない「休眠ユーザー」が多いということになります。

DAUが有効なジャンルは

・SNS

・ソーシャルゲーム

・ニュースアプリ

・音楽配信アプリ

などになります。

WAUを重視するジャンル

WAUという言葉もあります。

「Weekly Active Users」の略で週に1回から数回のペースでアプリ活用を想定している場合に有効になります。

WAUが上昇することで配信したコンテンツがユーザーにとって興味深いものだったと判断することができます。

反対に不調の場合、コンテンツの方向性を再検討する必要があります。

WAUが有効なジャンルは、

・メディア系アプリ

・エンタメ系アプリ

などになります。

MAUを重視するジャンル

MAUでは、長期間に渡り、継続的に利用することを想定したアプリに適しています。

毎日起動するとは限らない、月に1度も使用されない時には利便性や有益性を感じていない可能性があります。

アプリの必要性を感じなくなってしまうとアンインストールやサブスクリプションの解約などに繋がってしまう可能性があります。

MAUの数値が好調の場合は、アプリが習慣として定着しつつありますが反対に不調の時には改めてユーザーに活用してもらうための施策が必要になります。

MAUが有効なジャンルは、

・定額サブスクリプション型のサービス

・ビジネスツール

などです。

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この記事の監修者

株式会社ブランディングワークス編集部

株式会社ブランディングワークス編集部

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