ソムリエとは

ソムリエとは

ソムリエとは、レストランなどで食事を楽しんでもらうために料理に合わせたワインを中心とする飲み物を進め、サービスをする職種です。

資格の有無に関わらずこのような職種をしている人のことをソムリエと読んでおり、ワインだけでなく、料理全般の専門知識を持っているプロです。

料理の要望にあったワインを選ぶお手伝いをするのもソムリエの仕事です。

それだけでなく、ワインの仕入れやワインリストの作成、在庫管理などソムリエの仕事は幅広くあります。

現在のソムリエの原型が生まれたのはフランス革命の起こった18世紀と言われています。

革命で王政が崩壊したことで宮中の食事やワインを管理していた人物たちが仕事を失ったことで街でレストランを開くようになり、そこで働いている人たちをソムリエと呼ぶようになりました。

こうして現在のような意味合いが定着しています。

ソムリエ資格を認定する団体

ソムリエには資格があり、資格認定をしている団体は2つあります。

・日本ソムリエ教会（JSA）

・全日本ソムリエ連盟（ANSA）

の2つになります。

1つずつ詳しく解説していきます。

日本ソムリエ教会（JSA）

以前までは「飲料販売促進研究会」という名前でしたが1976年に現在の名前に変わっています。

1986年には国際ソムリエ協会に加盟したことで日本で唯一のソムリエ資格を運営する団体となっています。

「ソムリエ資格試験」を取得することでソムリエを名乗ることができ、ソムリエ資格の上位資格の「シニアソムリエ」や一般の人でも取得することができる「ワイネキスパート」や「シニアワインエキスパート」など幅広い資格制度があります。

少し前まで「ワインアドバイザー」や「シニアワインアドバイザー」という資格がありましたが現在では「ソムリエ」や「シニアソムリエ」という資格に統合されています。

全日本ソムリエ連盟（ANSA）

NPO法人飲料専門家団体連合会に属している組織の1つで1997年に創立されています。

資格取得のための講座も行なっており、通信教育などを受けた後に試験を受験し、合格することで資格を取得することができます。

「ワインコーディネーター」という名称も選択することが可能でソムリエもしくはワインコーディネーターを名乗ることができるようになります。

マスターオブワインになるためには

ワインの資格の中でも最高峰の「マスターオブワイン」という資格があります。

世界で最も難易度の高いと呼ばれる試験でこの資格を保有している人は全世界で340人と言われており、日本人は2人しかいません。

マスターオブワインになるためにはイギリスのワイン専門教育期間が開催している「WEST Level4」という資格に合格し、６科目の筆記試験に加え、目隠しでのテイスティングをおこなうブラインドテイスティング、1万語以上の論文試験を突破する必要があります。

資格取得のメリット

ソムリエ取得後のメリットは、

・知識が増える

・給料が上がる

・交流が増える

以上がメリットです。

ソムリエになるための資格試験の勉強で知識が増えることは確実です。

また、資格を取得することで給料が上がる会社も多くあります。

また、ソムリエの資格取得後にはワインテイスティング会などに参加することができたり、ワイン業界で有名な方の講習も受けることができるので交流が広がり、知識もさらに増えていきます。

資格取得のデメリット

続いてデメリットですが

・週末に休みが取れない

・過重労働

ソムリエだけでなく飲食店での宿命ともいえます。

土日祝などはお店自体が忙しくなってしまい休みを取るのが難しくなってしまいます。

また、ソムリエはワインだけでなく、飲料の発注や在庫管理などを行うことが業務になるので過重労働になってしまうところも多いようです。