かつては「ネットビジネスの鉄板」として億万長者を数多く輩出してきたアフィリエイトですが、現在では「今はもう稼げないよね」などと評価されることが多くなりました。
そういわれる理由も確かにもっともな内容で、一見すると確かに最早過去のビジネスモデルの様にも感じるアフィリエイトですが、本当にもう稼げないビジネスなのでしょうか。
かつてのアフィリエイトは確かに今よりもはるかに稼ぎやすく、狙ったキーワードで検索エンジンの検索結果の上位に表示させるSEO対策も、YahooとGoogleどちらもサイト評価のアルゴリズムは今ほど複雑ではなく単純で、今よりずっと簡単に効果が出ていました。
そのことにいち早く気付いたアフィリエイターたちが毎月数百万円もの利益を生み一躍脚光を浴びたことで、アフィリエイトは夢も希望もあるビジネスとして急激に流行していったのです。
しかしそんなアフィリエイト全盛の時代は終焉を迎えたと言われています。理由は様々ですが、多くの要素が関係していると言えるでしょう。
過去の黄金時代を経て、世に「稼げる」ということが広まった結果、現在ではアフィリエイターの数も増え続けていますし、新しいカテゴリーで勝負するアフィリエイターも増加しています。
そしてより収益を上げやすいジャンルなどの研究も頻繁に行われた結果、これにより多くのアフィリエイターが特定のカテゴリーに集中するようになって競争が激化し、大多数が稼ぐことが難しくなってしまいました。
さらにこの競争にこれまでアフィリエイト分野には参入してこなかった企業が参入して、資金とマンパワーを武器にシェアを獲得しています。これに対抗することは個人では到底不可能で、個人で活動しているアフィリエイターにとっては大きな逆風です。
事実近年は、GoogleやYahooで検索をすると、どのカテゴリーでも大手のサイトや公式サイトが上位を占めるようになってきていますが、これはもともとあった大手のサイトに加えて、大手企業がアフィリエイトに進出してきていることも意味します。
このような環境の変化により、個人がアフィリエイトで稼ぐ難易度はかつてに比べ非常に高くなってきているのです。
Googleの検索エンジンは日々進化を続けていますが、その例の一つがコアアップデートです。
コアアップデートとは、「コアアルゴリズムアップデート」の略称で、Googleが検索アルゴリズムを見直して検索結果を大幅に改善するップデートのことです。
コアアップデートは年に2から4回程度実施され、その都度SEOへの影響が懸念されます。
つまり各サイトのブログ記事のキーワード順位が大幅に上昇したり下落するといった順位の入れ替わりが起きやすくなるということです。
また、Googleしごと検索の導入に代表される仕様変更により、特定分野の個人サイトに大きな影響が出ます。
Googleしごと検索とは、Googleの検索結果に求人情報そのものを上位に表示させるサービスで、検索結果には大手のサイトが優先して表示され、その上にGoogleしごと検索の結果が表示される仕組みになっています。
こうした変更は、求人情報や求人サイトをまとめた個人のサイトには大打撃ですし、今後求人情報以外の分野で同様のことがおこるかもしれません。
環境だけでなく検索を行うネットユーザーの動向にも変化がみられるようになりました。
アフィリエイト全盛期にはネットユーザーの多くは検索結果の上位にあるサイトを重要視し、そこから購入する傾向が非常に高かったのです。検索上位に来ることが売り上げに直結していたと言っても過言ではありませんでした。
しかし近年ではそうしたネットユーザーの購買傾向は変化しています。アフィリエイト記事が流行したということも有り、日ごろから良く目にするようになると、ネットユーザーの多くが検索上位のサイトと検索下位のサイトの内容には、実はほとんど差が無いのではないか、と気づき始めたのです。
そうした結果、検索結果の順位の価値は低下し、SEOアフィリエイトの終焉が加速していった背景が有ります。
現在のネットユーザーは検索上位より発信者やサイトのブランド力を重視するようになっています。いわゆるインフルエンサーの登場は、そうしたユーザーの変化を顕著に反映していると言えるでしょう。
2017年にいわゆる健康アップデートが、そして2018年には恋愛アップデートが実施されました
。
健康アップデートとは、医療や健康に関する記事に関して、医師などの専門家や公的機関が関わっていない記事に関して、検索結果で順位を大きく後退させるアルゴリズムへと変更したことを指します。
これはDeNAが運営していたサイトで多数の不正確な記事が横行し、健康・医療系まとめサイトのWELQ(ウェルク)の記事にも同様の問題があったことで、Googleが検索アルゴリズムの変更を実施した事例です。
これと同じく恋愛アップデートの実施も、出会い系を自身のカテゴリーとしていたアフィリエイターにとっては深刻な問題となりました。
それからはYMYL(Your Money or Your Life)と呼ばれるお金や健康、医療や法律などの重大なカテゴリーでは、アップデートが頻繁に行われてきています。
アフィリエイトのカテゴリーで言えば、具体的には、
l 金融系の投資や保険、クレジットカード
l 医療、健康系情報、サプリ、脱毛、育毛、美容
l 法律系の債務整理
などです。
こうしたアルゴリズムの変更に対して、マンパワーと資金力のある企業はともかく個人では対応しても次から次にアップデートがかかるので対応しきれません。
2019年5月にはYahooから広告掲載基準として広告の有用性についての判断基準変更の通知があり、Yahoo広告ではPPCアフィリエイト(アフィリエイトの広告配信)が原則不可になりました。
それまでPPCアフィリエイトを主戦場としてたアフィリエイターは、Yahooからの撤退し、Googleへシフトしましたが、Googleへ多くのアフィリエイターが流入してくることは過剰な競争が生まれることを意味します。
現在のアフィリエイトを取り巻く環境は一時期と比べ、特に個人で活動しているアフィリエイターにとっては非常に厳しいものです。そうした事実から、「アフィリエイトの時代は終わった」「オワコン(終わったコンテンツ)」などの声が上がってもいます。
ではアフィリエイトは本当にオワコンになってしまったのでしょうか。
株式会社矢野経済研究所が実施した調査によると、2020年度の国内アフィリエイト市場規模は3221億円で、前年度比104.0%の拡大となっています。
さらに2021年度は前年比108.4%の約3,491億円が見込まれるなど、アフィリエイト市場は年々市場規模を拡大させているのです。
拡大している要因として、大企業の広告予算配分先の変化で、テレビ広告や全国紙からインターネット広告へ注力しはじめている点が挙げられます。
またサブスクリプションの増加はアフィリエイト広告のニーズも高め、キャッシュレス決済の加速によるクレジットカードやFX、仮想通貨の需要増は同様にアフィリエイトの需要も高めているのです。
そしてSNS利用者の増加は、SNSを利用したアフィリエイトの今後の成長と同義と言え、今後ますますアフィリエイト市場が拡大していくと予想できます。
こうしてみると、アフィリエイトは決してオワコンではない、と言えるのではないでしょうか。
アフィリエイトはオワコンどころか、今後ますますの発展が見込める分野ではあるのですが、問題はその中でどう立ち回れば利益を得ることができるのか、稼げるジャンルであるのかという点です。
重要なポイントを絞ってご紹介致します。
アフィリエイトにSNSを活用するメリットは大きく2つ有ります。
l 集客力・拡散力
l 始めるのが簡単
集客力・拡散力
日本国内におけるSNSの利用者は年々増加しており、約8000万人にも及ぶと言われていますが、SNSは個人が発信した情報をユーザーの目に届け、それらの情報が拡散されることでさらに多くのユーザーに届けることが可能です。
始めるのが簡単
さらにSNSは始めるのが非常に簡単で、SNSアカウントを取得し紹介したい商品・サービスについての投稿を行えば完了です。スマホが1台あれば簡単に行うことができます。
こうした手軽に始めることができ、全世界に拡散できるSNSは、自身のウェブサイトやブログへの集客の入り口として利用することが非常に効果的です。たとえ上位表示されていない記事でもSNSからの流入でユーザーには十分に商品・サービスの魅力を紹介できます。
近年の検索に対するGoogle評価は、よりコンテンツを重視した傾向が強くなったと言われています。
記事を作成しても同ジャンルの他のサイトとは独自性が出しにくく、商品やサービスの説明文が似たり寄ったりになりがちです。そこで他のサイトにはない高い専門性と信頼性をもったオリジナリティのあるサイトを作り上げる必要があります。
文章量を豊富にしつつ、目新しい情報や体験談、また独自で用意した画像などを用意する必要があるでしょう。
アフィリエイトで重要な点はカテゴリー選定です。
例えばGoogleのアルゴリズムのアップデートの対象になるカテゴリーは都度対策を打つ必要があり、1人では到底手が回りません。
アップデートが行われない分野で、かつ自分自身が興味のある分野、好きなことがあれば、検索をかけてみて大手のサイトや公式サイトばかりが表示されていなければチャンスなジャンルと言えます。
需要のあるカテゴリーは、他のアフィリエイターも選びやすいのでその分競争が激しく、大手企業が進出していない分野・手を出しづらい領域を狙うという視点も必要です。
ユーザーニーズがあるというのが大前提ですが、人気ジャンルの逆を張るというのも一つの方法となります。
商品選びも重要で、安く販売されているものはアフィリエイトでは売れなくなっている商品ですので避けた方が良く、安売りしていない商品、または大手通販サイトなどで販売できないサービス・ノウハウなどを取り扱うなどの工夫が必要です。
Googleは、サイトの評価基準として専門性・権威性・信頼性という項目を採用していますので、より深く確かな情報が盛り込まれているサイトと認められれば上位に表示されやすくなります。
重要なのは、より深く確かな情報とGoogleに認められることです。
そのためには様々な内容を網羅的に取り扱うのではなく特定の分野に集中し専門性の高い記事を書くことで、カテゴリー内の内容を徹底的に掘り下げて専門性・信頼性、そして権威性を高め、SEOの評価を上げる必要が有ります。
そのためには、一定量の作業をある程度継続してSEO対策を行うと良いでしょう。
ビッグキーワードやミドルキーワードは検索数も多く、狙いたいジャンルではありますが、ライバルも多数なので難易度が高くなります。
そこでロングテールキーワードで検索上位表示を狙う方法が有効です。
ロングテールキーワードとは、一般的に3つ以上のキーワードを組み合わせたキーワードのことを指します。
月間の検索ボリュームは1000以下なるなどビッグキーワードやミドルキ-ワードと比較してボリュームは少なく、反面ユーザーはより詳しい情報を求めているという特徴が有るキーワードです。
そうしたサイトに求められるのは、より専門性が高く専門家が書いた信頼性の高い記事となり、Googleの評価基準とも合致します。
大手が鎬を削り合っているビックキーワードではなく、こうしたロングテールキーワードでサイトを運営していれば自然とGoogleからも評価され、アフェリエイトの世界でも確かな基盤を築くことができるのです。
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