SEOとは「Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)」の略で、ユーザーがネット上で検索をした際に表示される検索順位を上位に表示させることです。
SEO対策を適切に行うと、露出が増えサイトへの訪問者(PV数)の増加、申し込み数(CV数)の向上が見込めます。
本記事では、
を初心者の方にもわかりやすく解説しています。
SEO、すなわち「Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)」は、ウェブマーケティングの一環として、自社のウェブサイトを人々がGoogleなどの検索エンジンで検索したときに高位に表示させ、訪問者を増やすための戦略のことを言います。
多くの人々がインターネット上の情報を検索する時、検索エンジンを利用します。これは、Web上の広大な情報の海から必要な情報を見つけ出すための最も効率的な方法だからです。この検索行為は具体的には「Googleで探す」「Yahoo!で調べる」といった行為に置き換えることができます。
日本のインターネットユーザーの大多数が利用する検索エンジンはGoogleです。そのため、ウェブサイトの運営者やウェブマーケター、ブロガー、ライターは、Googleが提供する検索サービスで自分たちのウェブサイトが上位に表示されるように、SEO対策を施します。自分のサイトが検索結果の上位に表示されれば、それだけ多くの人々が訪れる可能性が高まり、ビジネスを行う上での大切なマーケティングの一環となります。
しかしSEOとは決してGoogleだけに対する戦略ではありません。Yahoo!など他の検索エンジンに対しても効果を発揮します。これは、中核となるアルゴリズム、つまり検索結果をどのように表示するかを決定する基本的なルールがGoogleとYahoo!で共通しているからです。つまり、Google向けにSEO対策を行ったウェブサイトは、Yahoo!でも上位に表示されやすいわけです。
近年では、特定のキーワードを用いた記事の作成や、サイト内のナビゲーションの改善、外部からのリンクの獲得など、さまざまな手法がSEO対策として取られています。
一方で、SEO対策はWebマーケティングだけでなく、ウェブの制作やデザインのフェーズからも考えるべきものです。例えば、サイトの構造やデザインがユーザーフレンドリーであることや、画像や動画などのページ内コンテンツが適切に最適化されていることも、SEOの観点から重要です。
また、ライターやブロガーにとってもSEOは重要なスキルです。検索エンジンに適した記事を作成することで、多くの読者に自身の文章を読んでもらうチャンスを増やすことができます。このように、ホームページ制作からライティングまで、幅広い分野でSEOの知識とスキルが求められています。
一見、専門的な知識が必要に見えるSEOですが、基本的な考え方を理解すれば案外シンプルです。そしてその理解は、ITリテラシーを向上させ、自身がネットを使って何かを発信する際に非常に役立ちます。初心者でも手を出しやすいもので、興味がある方はぜひ学んでみてください。
SEOをWeb集客の中心として据えることについては、メリットだけでなく、デメリットも存在します。両方を把握したうえで、総合的な判断を下すようにしましょう。
《SEOのメリット》
《SEOのデメリット》
SEOのメリットとしては、広告費をかけなくても流入を獲得できることが挙げられます。時間さえかければ、お金をほとんど支払わなくてもSEOによる集客活動は実践できます。(正確には、Webサイトが大きくなればなるほどSEO作業の効率化のためにコストを投下することになるかと思いますが、理論的は無料で実施できる施策です。)
具体的には、普段検索をした際に2ページ目3ページ目まで探すことは少ないでしょう。言い換えればそれほど上位表示された記事はユーザーに見られるということとなり一定の流入を見込めることにつながります。
インターネット広告の多く、特に検索連動型広告と呼ばれる広告は、クリック課金型であり、キーワードに応じてお金を払った分だけの流入が期待できます。しかし、人気の高いキーワードであれば、1クリックあたりにかかる費用も高くなり、費用を払わなくなると検索エンジンには上位表示されない状態になります。
そのため、広告が表示されている期間中にユーザーに購入などのアクションを起こさせたり、記憶に残させたりすることができなければ、わざわざかけた費用が無駄になってしまいます。
しかし、SEOを施策することで、検索エンジンの上位に自分のWebサイトを表示させられれば、ユーザーがいくら流入しても費用の支払いは発生しません。
また、検索エンジンの上位に表示されている状況であれば、たとえ商品を購入されなかった場合でも、別の機会で購入してもらえる可能性もあります。
つまり、短期的に見てすぐに流入を獲得したいならインターネット広告は非常に役に立つ集客手段ですが、長期的に見るとSEOによる集客の方が良いでしょう。
検索順位が上がればあがるほど、サイトへのアクセスが期待できるのもメリットの1つです。
seoClarity(SEOクラリティ)が公開している検索順位別クリック率データ(https://www.seoclarity.net/mobile-desktop-ctr-study-11302/)によると、1位のクリック率が13.94%。10位のクリック率が1.32%となっています。このことから、ユーザーが検索結果一覧からクリックするのは1位から順番です。
つまり、SEO対策が成功できればその分だけ集客率を望めます。
AISASの法則というマーケティングにおいて、商品を認知してから購入するまでの行動をモデル化したものがあります。
というユーザーの購買活動の順番を示したものです。
ご覧の通り「検索する」という行動は、既に興味があるユーザーが起こすアクションです。つまり、検索エンジンに上位表示させることで、広告などで購買意欲が高まったユーザーを自分のサイトに誘導できます。
先に述べたような購買意欲が高いユーザーを狙い撃ちしてSEO対策を実施する際には、購買意欲が高いユーザーがどんなキーワードで検索をかけるかを考えてみるとよいでしょう。
例えば「口コミ」「申し込み」といったキーワードが含まれている複合キーワードは、一般的に流入後のコンバージョンが高いとされています。ただし、それだけに競合も強いキーワードになります。そんなときには、SEOツールを使用しましょう。関連キーワードの競合の強さを一覧で表示してくれるものもありますので、ツールをうまく活用して、穴場となるキーワードを探していくと効率的です。
一般的なコンテンツであれば、広告による流入がなくなったタイミングでそのコンテンツはほとんど見られることがなくなってしまいます。しかし、SEO施策を施されて上位表示したコンテンツは、広告からの流入供給がなくても、上位表示されている限り自分のWebサイトに流入やコンバージョンを供給してくれるのがメリットです。
このようなコンテンツを積み上げていくことで、広告などの施策を打たなくても流入が見込めるため資産となります。
良質な記事を積み上げていけば、相対的に訪れたユーザーの満足度を高められます。「あのWebサイトに行くといつも良質な情報が見られるな」とユーザーに思ってもらえるコンテンツを意識しましょう。このようなユーザーが多く訪れている状況で購買を促すコンテンツを投入すれば、マネタイズにつながります。
資産としての価値を高めるためには、コンテンツを作りっぱなしにするのではなく、コンテンツ同士に内部リンクを貼ったり、情報が古くなっていれば加筆修正したりなどして過去のコンテンツもケアしてあげると良いでしょう。
SEOを実施する際は、Googleのアルゴリズムに沿って対応していくことになるのですが、G外部には仕組みが公表されていません。そのため、「こうすれば必ず上位表示を達成できる方策」というものはありません。ある程度手探りで行動することになります。つまり、100%上位表示できる方法がないので、手間をかけて作ったコンテンツが無駄になる場合もあります。
とはいえ、誰しもが確実に成果を出したいことでしょう。その場合は、SEOのみではなく、費用はかかりますが、流入が期待できる検索連動型広告などを活用することがおすすめです。また、検索連動型広告である程度のパフォーマンスが出ることを確認してからSEOに取り組むという方法もあります。
インターネット上にはSEOに役立つ情報があふれていますし、Googleとしても良いコンテンツをインターネットユーザーに作ってもらうために、ガイドラインを充実させています。そのほかにも、自身でSEO対策をしていると、経験則からのノウハウが貯まります。こうした情報収集を欠かさず、自分なりに解釈してコンテンツに落とし込むことで、上位表示できる可能性が高まることでしょう。
また、コンテンツ政策を業者に外注する場合も、上述のような情報収集ができていれば、その業者がやっている施策が正しいのかどうなのかという判断材料にもなります。
SEOは他のインターネット広告にくらべると、成果が出るために時間がかかる施策と言われています。主な理由は、検索エンジンがWebサイトを調査・分析するアルゴリズムに時間がかかるからです。
後ほど詳しく解説しますが、Googleにはクローラーと呼ばれる検索順位を決めるロボットのようなものが存在します。作ったばかりのコンテンツですと、クローラーに中々認知されない現象が起きるため、時間がかかってしまいます。
SEO施策を進めるにあたってやるべきことは多岐に渡ります。特に、SEO施策目的で記事を書くといったタスクに多くの時間を割く必要が出てくるでしょう。自社だけで処理ができるタスクの量は限られていますので、場合によっては外注を検討しても良いでしょう。
検索連動型広告とSEOはともに検索エンジンにアプローチするマーケティング手法ですが、かけたコスト(時間的・金銭的両方の意味です)の回収のされ方が大きく違います。検索連動型広告はコストをかければ即座に結果に返ってきます。対してSEOは無料で集客できる代わりに、すぐには上位表示されて流入が増えにくいという差があります。
現在の検索エンジンの市場はGoogle一強です。そのため、SEOだけに流入を頼っていると、Googleに依存することになってしまいます。理由は、Googleのアルゴリズムが変わってしまうと、今までの上位表示だった記事が上位ではなくなったり、アルゴリズムに合わせた記事へと変更する必要があるからです。
つまり、Googleのアルゴリズム次第で制作基準を都度変更するような依存となります。
Googleは、年に数回大きなアルゴリズムのアップデートがあり、その度にWebサイトの順位は激しく入れ替わります。すると、今まで上位表示によって流入を見込んでいた記事からの集客が厳しくなります。
過去には、企業が軒並み検索順位を下げられてしまい、商売として成立しなくなったという話や個人ブログによるアフィリエイターの収益が激減してしまったなどの事例があるほどです。
これらの対処方法のおすすめは、検索エンジン以外の流入源を作っておくことです。
検索エンジン以外の流入源としては、代表的にSNSがあります。SNSは、Googleとは別の媒体のため、アルゴリズムの影響を受けません。そのため、仮にアップデートによって記事が上位表示されなくなったとしてもSNSからの流入が見込め、立て直すことができます。
SEOは、ただ闇雲にコンテンツを提供すれば、上位表示ができるというわけではありません。
なぜなら、上記でご紹介したようなアルゴリズムなどによって検索順位が変わるからです。そのため、Googleの検索順位がどのように決まるのか、ルールを理解した上でのコンテンツ作成が必要です。では、どのようにして検索結果を表示させるのでしょうか?
今章では、検索エンジンの仕組みについて簡単に3つステップで解説します。
《検索順位を決める仕組み》
クロールとは、簡単に説明するとクローラーと呼ばれるロボットが、Webサイトの情報は何について書かれているのかなどを判断する行為のことです。
クローラーはインターネット上を縦横無尽に動き回り、まだ見ぬWebサイトがあればインデックス(後述で解説)に登録したり、更新がかかっていないかを解析します。Webサイトが検索結果に表示されるためには、クローラーにサイトを巡回してもらわないと始まらないため、情報を発信するための第一段階と言えるでしょう。
Webサイトを検索結果に表示させるためにはクローラーに認知してもらうことが必須となります。
具体例でいうと、
などがあります。基本的には、ユーザー目線で、他のページへの導線がわかりやすくなっているかという観点で整備すれば、クローラーもスムーズにWebサイトを回遊してくれるでしょう。また、検索エンジンは、1つのコンテンツのみではなく、Webサイト全体でコンテンツの量・質を判断していますので、下層ページもおろそかにせず、クローラーに見つけてもらいやすい状態にしておきましょう。
インデックスとは、検索エンジンがWebサイトを補足し、世界中に点在するWebサイトのひとつとしてインプットすることです。簡単に説明すると、上記で解説したクローラーがGoogleのWebページとして登録することをインデックスと言います。
Webサイトを補足するという活動は、クローラーによって実施されます。このため、まったく他のWebサイトからリンクが貼られていないという状況よりは、いくつかのリンクが貼られていて(大型で影響力があるWebサイトが望ましい)、SNSでもある程度シェアされている、というような状況が望ましい傾向にあります。
なお、インデックスされただけでは検索エンジンに表示されることは稀です。インデックスされた当初はそのコンテンツの評価はゼロに近いので、後述するアルゴリズムにうまく適用させることで評価を稼いでいく必要があります。
コピペばかりのWebサイトや、内容が極端に薄いWebサイトは、クローラーがGoogle上に既にある記事と同じものと認識するため、インデックスがされない可能性があります。また、Googleは基本的にテキスト情報をコンテンツとして認識します。そのため、画像ばかりで構成されたWebサイトは「内容が薄いコンテンツ」と判断される場合もあり、注意が必要です。
もう一つ、Webサイト上に発生しているテクニカルな問題でインデックスがされないというケースも存在します。テクニカルな問題とは、robots.txtの設定を誤っていたり、リダイレクトのかけ方を誤っていたりといったケースです。「時間かけてWebサイトを作ったのに、まったくインデックスされなくて困っている…」という場合は、こちらのテクニカルな問題が壁になっている可能性があります。確認方法としては、Googleが提供しているGoogle Search Consoleというツールを使用します。
Googleが自分のWebサイトをインデックスしてくれない場合、Google Search Console経由で、インデックス登録のリクエストを送ることで解決します。しかし、このリクエストを受けてインデックス登録するかどうかはGoogleが判断するため、必ずインデックス登録ができるとは限りません。
何度リクエストしてもインデックスされない場合は、コンテンツを見直してからリクエストすると良いでしょう。
ちなみに「このコンテンツは検索エンジンにはインデックスさせたくない」という場合は、noindexという設定をすることで、検索エンジンにインデックスされない状態にできます。特定のユーザーだけに開放したいコンテンツがある場合などに役に立ちます。
また、何らかの事情で同じようなコンテンツをWebサイト内に複数持つ必要があるというような場合も、片方のコンテンツをnoindex設定しておくことで、重複コンテンツ(カニバリズム)とみなされて評価を下げてしまうリスクを軽減することができます。
クロール、インデックスが終わったら、次にGoogleが行うのはアルゴリズムへの適用(順位付け)です。
この順位付けの要素にはさまざまなものがあり、日々アップデートされています。
例えば、
が挙げられます。最近では、訪れたユーザーがすぐに返ってしまうようなサイトやアフィリエイト広告がコンテンツの大半を占めていると評価が下がるなどアルゴリズム強化が目立ちます。
これらの順位付けアルゴリズムに関わる要素は200以上あるとGoogleは発表しています。また、検索されたキーワードによってこの重みづけは異なってきますし、日々更新されていくものでもありますので、私たちGoogleの外部の人間(内部の人間でも完璧に把握している人はもしかするといないのかもしれません)がくっきりと全体像を把握するのは不可能と考えた方がよいでしょう。
SEO施策を実施するにあたって、こうしたアルゴリズムに関わる部分の情報を集めることは、上位表示を効率化するために重要なことです。しかし、上述の通りほとんどの情報は不確実なものであるということを頭に入れておいて、ある程度のところで見切りをつけてユーザーにとって良質なコンテンツを作ることに注力した方が良いでしょう。対策を意識しすぎてコンテンツやサービスの提供が遅れてしまっては本末転倒です。
Googleは、サイト運営者向けにガイドラインを公開しています。
ガイドラインの内容は
などがあります。
SEOの施策に入る前に、ガイドラインの理解を深めておくことで、Googleの理想に近づけるため上位表示されるコンテンツ施策が作りやすくなります。
Googleは、会社の理念として10の理念を掲げています。
これらの要素はSEOに大きく関係しているため大切な考え方ですので抑えておきましょう。
Googleが掲げる10の事実
・ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
・1 つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。
・遅いより速いほうがいい。
・ウェブ上の民主主義は機能します。
・情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。
・悪事を働かなくてもお金は稼げる。
・世の中にはまだまだ情報があふれている。
・情報のニーズはすべての国境を越える。
・スーツがなくても真剣に仕事はできる。
・「すばらしい」では足りない。
引用:https://about.google/philosophy/
Googleが掲げる10の真実
Google、その驚異的な発展を支えているのが、「Google 10 事項」と名付けられている信念の10箇条です。これらはGoogleの組織文化やマインドセットを示すもので、我々がSEOという魔法を使いこなすための普遍的指針にもなっています。
まずは”ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる”という信念から見ていきましょう。Googleは、サービスを提供する対象であるユーザーの要望や利便性を最優先に考えるというポリシーを常に掲げています。これは結果的に、サービス全体の質の向上や新たなイノベーションを生み出す原動力になっています。
その次に注目すべき事項が”1 つのことをとことん極めてうまくやるのが一番”ということ。これは具体的には、Googleが検索エンジンという領域を逸脱することなく、その分野に徹底的にフォーカスし続けてきたことを示しています。これが、Googleの最大の強みであり、他社を大きく凌駕する独自性を生み出しています。
もうひとつ、”遅いより速いほうがいい”という信念は、テクノロジーやインターネットの世界では特に重要な要素と言えます。スピーディな情報提供という観点ではGoogleは常にリードしており、これがユーザー体験の向上につながっています。
また”ウェブ上の民主主義は機能します”という考え方は、Googleが全ての情報を公平に扱い、それをユーザーに提供することの大切さを示しています。これは情報の価値を最大化するだけでなく、差別や偏見を排除し、平等な知識と情報へのアクセスを可能にします。
情報へのアクセスは、場所や時間に制約を受けるものではないという考え方もGoogleの10の真実の一部です。これは”情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない”という信念を表しており、ユーザーがいつでもどこでも必要な情報にアクセスできるようにするというGoogleの方針を端的に示しています。
その他の信念としては、”悪事を働かなくてもお金は稼げる”、”世の中にはまだまだ情報があふれている”、”情報のニーズはすべての国境を越える”、”スーツがなくても真剣に仕事はできる”、そして最後に”「すばらしい」では足りない”というものがあります。これらはそれぞれ、「倫理的なビジネス展開の重要性」「新たな情報の探求の継続」「情報の普遍性とその提供」、「業務遂行における柔軟性」、「常に高い目標設定の追求」を表しており、Googleが目指す理想の企業像を明確に示しています。
これら10の真実はGoogleの成長と刷新を支えてきた、内在する理念であり、それぞれがユーザー体験の向上、イノベーションの醸成、そしてサービス全体の向上に必要な要素であることが認識されています。今後も我々は、これら10の真実を念頭にSEOを実践し、それぞれに応じた最適な戦略を立てることが求められます。
上記3つの頭文字をとってE-E-A-Tと言います。
近年、SEOにおける重要概念として注目を集めています。このE-E-A-Tとは、Experience(経験)、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、そしてTrustworthiness(信頼性)の頭文字を取ったもので、これらの要素がユーザーにとっての有益性を示す重要な指標となっています。元はExpertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、そしてTrustworthiness(信頼性)の3つでE-A-Tでしたが、2023年12月にExperience(経験)が追加されたこともあり、特に直近ではExperience(経験)が重要度合いを増してきていると考えられます。
多くの人は、インターネットを用いて情報収集を行っていますが、提供される情報の信頼性が保証されていなければ、ユーザーは混乱を招く可能性があります。情報の提供者が持つE-E-A-Tが低い場合、それはユーザーにとってマイナスとなるでしょう。この結果は、誤った情報を信じてしまい、適切な行動がとれないという具体的な問題につながる可能性があります。
ここで考えていただきたい一つの事例は、医療情報の提供です。薬の情報を提供する記事がネット上で上位に表示されていたとします。そしてその情報提供者が事実上医師でなかった場合、薬の効果や副作用についての情報が正確でない場合があります。その結果としてユーザーが適切な医療行為を行えず、健康被害を被る恐れがあるのです。
このような具体的な問題を解決するために、SEOではE-E-A-Tの概念が重視されています。ユーザーに正確で有益な情報提供を行うためには、その情報提供者が経験、専門性、権威性、そして信頼性を十分に持っていることが求められます。この四つの要素を備えたサイトやコンテンツは、ユーザーに質の高い情報提供を行う能力があると判断され、SEOでの評価が高くなるのです。
その重要性を考えると、SEOに取り組むすべての事業者や情報提供者がE-A-Tを深く理解し、それを意識したコンテンツ作りを行うことが求められます。そして、それらの高いE-E-A-Tを維持し続けることで、ユーザーに真実で価値ある情報を提供し続けることが可能になるのです。
この理解を持つことで初めて、私たちはユーザーに対する真の情報提供者となれます。そのためにE-E-A-Tの機能とその重要性を充分理解して、ユーザーに安全で信頼できる情報を提供し続けられるよう努力しましょう。
YMYL(Your Money Your Life)とは、お金や健康、法律などユーザーにとって生活と密接に関わるジャンルのことです。
Google「検索品質評価ガイドライン」に記載されているジャンル6つ
YMYLは、SEOの中でもトップクラスに難易度が高く、他のジャンルに比べると検索順位が上がらないと言われています。理由は、メディアを読んだユーザーが記事の内容を実践したときに生死に関わる可能性が高いからです。
具体例でいうと、体調が優れないときに自分に合った市販薬を服用するためGoogleで調べたとします。記事で紹介している薬の種類や服用方法が誤っていたとしても、ユーザーは専門化ではないためわからず、記載内容の通りにするでしょう。そうすると、関係のない薬を服用して身体に何か影響を与えてしまったという事態になりかねません。
以上のような事態を防ぐため、よりユーザーの生活と密接に関わるYMYLにはSEO難易度が高いと言われています。実際にYMYL領域で上位表示されているサイトは、国が運営しているものや大手企業など、前章でご紹介したE-A-Tが充実しているサイトが多い傾向にあります。
それゆえに新規でメディアを立ち上げる場合やE-A-Tの担保があまり望めない個人サイトの場合は、運用開始時点でYMYLジャンルを避けた方が無難でしょう。
上記では、SEOの仕組みについて抽象的にご紹介いたしました。
ここからは、反対にSEO対策の具体的な手順について、順を追って解説いたします。
まずは、基盤を整えるためにもツールの準備をしましょう。なぜなら、ツールがあれば集客に必要になる分析(定量化)ができるからです。定量化が可能になると、今後の施策がロジカルに基づいた運用ができます。
《ツールの種類》
SEOを実施するにあたり、最低限必要となるツールの紹介です。このほかにも、SEOを総合的にマネジメントしてくれる高機能な有料SEOツールも存在します。しかし、そのようなものに手を出す前に、まずは基本のツールを使って「自身のWebサイトに何が足りないのか?」「どうすれば改善できるのか?」を明確にしてからでないと無駄なツールを導入してしまう可能性があります。そのため、SEO対策をはじめる方は基本ツールを入口にすると良いでしょう。
Google Analyticsは、あなたのサイトに訪れたユーザーが
を調べられるツールです。
例えば、検索エンジンから訪れたユーザーが、SNSなどの他から訪れたユーザーと比べてコンバージョンを達成しているのか?を把握することで、SEO施策の質的な効果を測定できます。
もし上記の例で、検索エンジンから訪れたユーザーが他から訪れたユーザーと比べて直帰が多かったり、コンバージョンに結びつきにくいということがわかったら、SEOで狙っているキーワードを変えるなり、Webサイト側のコンテンツを見直すなりといった対応が必要です。
ユーザーのサイト上で行う回遊は、検索順位に影響しているといわれています。
そのため、定期的にoogle Analyticsをチェックしてパフォーマンスを確認するとよいでしょう。
ちなみに、現在のGoogle Analyticsでは、流入検索キーワードごとのパフォーマンスを確認することはできません。Googleの検索エンジンから流入した、Yahoo!の広告エンジンから流入したという、ふわっとした粒度でしかわからないのです。
これは以前、GoogleやYahoo!で行われたプライバシー保護強化の影響で、検索キーワードの情報をリファラーとしてサイト側に渡さなくなったことが原因です。
検索キーワードごとの流入を知りたい方は、Google Analyticsではなく、次に紹介するGoogle Search Consoleを活用するようにしてください。
Google Search Consoleは、検索エンジンであなたのWebサイトが表示されたキーワードの回数や流入、平均順位などを教えてくれます。検索エンジンからサイトへの流入の情報はGoogle Analyticsでは計測できなくなってしまったので、SEOをしっかりやる方は必然的にGoogle AnalyticsとGoogle Search Consoleの二本使いとなることでしょう。
導入後は、狙っているキーワードで自分のサイトが表示されているかどうか、流入があるかどうかを確認し、内容によって対策を考えます。
例えば、表示されているのに流入がないという場合は、検索エンジンに表示されているタイトルやメタディスクリプションが、ユーザーに刺さっていない可能性があります。
そのほかのGoogle Search Consoleが与えてくれる情報としては、サイトに検索順に影響を与えるようなエラーの有無であったり、サイトマップを登録して効率的にGoogleにサイト構造を伝え、インデックスしてもらいやすくしたりといった機能が挙げられます。
ここに挙げたのはあくまで一例で、他の機能も多岐にわたります。Google Search Consoleを見る癖をつけて、徐々に慣れていくようにしましょう。
SEOをやるにあたって、KPIのひとつとして検索順位が挙げられるでしょう。
検索順位について、検索エンジンで実際に検索してチェックすることも可能です。しかし、ロングテールキーワードを狙っているという場合など、何度も検索エンジンで検索作業をする必要があるので、時間がかかってしまいます。
このような手間を一掃できるのが検索順位チェックツールです。
検索順位チェックツールのおすすめの1つがGRCです。
GRCはSEOツールの中では珍しく、ダウンロードしてローカル環境で動くソフトウェアで、URLとキーワードの組を登録しておくと、自動的にWebの世界へ調査しにいき、自分のサイトの順位を出力してくれます。
狙っているキーワードが1つや2つなら他のツールでも支障はありませんが、SEOを本格的にやることになると、何百・何千のキーワードを扱うことも当たり前の状況になります。
そんな時に、起動して実行さえしておば、寝ていても自動で調査してくれるGRCは大変便利と言えるでしょう。
GRCは無料で利用することができますが、無料版だと登録できるURLやキーワードがかなり少なく、手動で調査するのと大差ない状態ですので、SEOの役に立てるのであれば有料版を利用することが前提となります。
GRC(SEOツールラボ):https://seopro.jp/grc/
Nobilistaは検索順位チェックツールです。
IT製品比較サイトITreviewではAhrefsやSemrushと並び、High Performer賞を受賞しています。
▼SEOツール部門|ITreview Grid Award 2022 Summer
https://www.itreview.jp/award/2022_summer/seo-tools.html
Nobilista(ノビリスタ):https://co.nobilista.com/ja/
また、検索順位チェックツールは、有料SEOツールにバンドルされている場合もあります。もしあなたが有料SEOツールを契約しているのであれば、そのツールの機能に検索順位チェック機能が含まれていないか確認するようにしましょう。
検索順位チェックツールの副次的な効果としては、Googleのアップデートに気付きやすいというものがあります。多くのキーワードで大幅に順位変動があったときはGoogleのアップデートと判断することができますので、他の競合サイトに比べて、早い段階で対策を打てます。
SEO対策で狙っていくキーワードは、大きく分けて
以上の2つがあります。ビッグキーワードは誰もが思いつくキーワードですが、それだけに競争が激しく、上位表示は容易ではありません。
そのため、ビッグキーワードに関連語を組み合わせたロングテールキーワードを狙っていく施策が有効です。このロングテールキーワードの発想に役立つのがキーワード調査ツールです。
また、「どのキーワードが競合が弱く参入しやすいか?」「このキーワードで上位表示をすればどの程度の流入が見込めるのか?」これらのことをまとめて調査できるツールも存在します。
入力したキーワードについて掛け合わせキーワードを抽出、一覧表示してくれるサービスです。こちらのツールでは、「SEO難易度」という検索上位を狙えるかどうかが数値化されています。数値を見ることで参入するべきかどうかを定量的に判断できる点は、他のツールにはない強みでしょう。
また、特に便利なのはChrome拡張機能があること。この拡張機能をインストールすると、Googleの検索結果に各サイトのドメインオーソリティ(ドメインの強さ)や詳細な指標付きで関連キーワードを表示してくれるほか、Webサイトの閲覧中、流入しているキーワードや被リンクがどの程度ついているかを参照できます。
無料でも利用できるツールではありますが、調査回数や量に制限がありますので、しっかりSEO対策をしたいという方は有料プランへの加入をおすすめいたします。
Ubersuggest:https://app.neilpatel.com/ja/ubersuggest/
SEOに強いコンテンツを作るためには、ターゲットとしているキーワードを、コンテンツのなかに適切な回数盛り込んでいく必要があります。これは、多すぎても少なすぎてもいけません。
具体的にどの程度が良いかというのは、そのコンテンツやキーワードによりけりなので一概にはいえませんが、増減させてみて検証してみるとよいでしょう。適切な比率が見つかれば、その比率になるようにコンテンツを調整していきます。
この際に、キーワードを1つ1つ手で数える代わりに、活躍するのがキーワード出現頻度チェックツール。URLと対象のキーワードをインプットするだけで、あなたのコンテンツに何回キーワードが使われているかをアウトプットしてくれます。
キーワード出現頻度チェックツールとして有名なのは「ohotuku.jp」。上述の基本的な機能に加え、個数のほかに割合を表示するものや、目標のキーワード出現率を指定すると、それを満たすためにあと何回キーワードを追加すればよいか、などについても教えてくれます。
キーワード出現率チェック(ohotuku.jp):https://ohotuku.jp/keyword_ratio/
ohotuku,jpはWebブラウザからアクセスするだけで利用できる無料ツールです。
コンテンツSEOを推し進めるにあたっての力強い相棒として、是非ブックマークに登録しておきましょう。
検索エンジンのアルゴリズムの評価を受ける際のSEO施策は、大きく3つに分かれます。
それぞれの理解を深めることで、検索順位の向上のみではなくコンバージョン数の貢献にも役立ちます。
内部SEOとは、ウェブサイト本体の構成やモバイル対応などを含むSEO対策の一部で、自身のページ上で効果的な調整を行い、検索エンジンからの評価を高めることを目指します。その中で、文法的に間違いのない文章を提供し、ユーザー体験を向上させるための表示速度の最適化、リンク切れの対策などが基本的な内部SEO対策となります。
これらの対策は、検索エンジンのクローラー(自動巡回型の検索ロボット)によってウェブサイト全体が適切に評価され、検索順位に影響を与えます。加えて、ユーザーがウェブサイトを快適に利用できるようになることで、サイト訪問者の満足度を高め、再訪問率なども向上させます。これら全てが、最終的にはウェブサイトのコンバージョン率(訪問者が目的の行動を起こす率)向上に貢献します。
内部SEO対策例:
これらは、Webサイト制作における基本的な事項で対策をすると、検索順位を決めるクローラーからの評価を受けやすくなります。同時に訪れたユーザーがより快適に使えるようになるため、検索順位の向上のほか、Webサイトを訪れたユーザーの満足度の向上にもつながります。
内部リンクの設定やデッドリンク(無効なリンク)の検出も、内部SEO対策の一部であります。くまなくクロールが可能なウェブサイトの構築には、パンくずリストやサイトマップの適切な利用が必要です。デッドリンクは、ウェブサイトの信頼性を下げ、検索エンジンからの評価を犠牲にする可能性があります。デッドリンクチェッカー等のツールを用いて、これらのリンクを定期的にチェックし、必要な改修を行うことが必要となります。
クローリングの話でも解説しましたが、クローラーがあなたのWebサイトを正しく回遊するために、内部リンクを整備することは非常に重要です。パンくずリスト、サイトマップなどをしっかりと実装し、クローラーがあなたのWebサイトの下層ページまでくまなくクロールできるように構築しましょう。
特に、デッドリンクがあると検索エンジンからの評価を落とすことにつながりますので、デッドリンクチェッカーを使って確実にチェックしておくようにしましょう。外部リンクをたくさん貼っているような記事の場合、自分のWebサイトで注意をしていてもいつのまにか外部サイトが閉鎖していたという事態もあるので、定期的なチェックをおすすめします。
リンク切れチェックツール(takotubo.jp):https://takotubo.jp/linkbreak_checker.php
また、sitemap.xmlをGoogle Search Consoleへ登録は、内部SEO対策の一環としてお忘れなく。これにより、ウェブサイト上の全ページをクローラーが容易に認識でき、適切な評価を受けることが可能となります。しかしながら、新たなページを追加する際には、それに対応したsitemap.xmlの更新が必要となります。そのため、サイトの更新と同時に自動的にsitemap.xmlも更新が行われるシステムの導入をお勧めします。
ここで話している「sitemap.xml」は人間向けのサイトマップページとは別です。sitemap.xmlはGoogle Search Consoleから登録することで、クローラーに自分のサイトに存在するページ群をわかりやすく伝える手法となります。XML形式で自分のサイトに存在するページを記述し、登録するのですが、一度登録しておくとそのURLを定期的にクローラーがチェックする対象として登録されることになります。
ただし、sitemap.xmlそのものはページを追加するごとに追記していく必要があります。できれば、ページの追加と同時にこのsitemap.xmlも自動的に更新がかかるよう、システム化しておくと、手間が少ない運用ができるでしょう。
ウェブサイトの表示速度も、インターネットユーザーの満足度と検索エンジンの上位表示に大きな影響を及ぼします。
Googleが公式にPageSpeed InsightsというWebサイトの表示速度を計測するツールを提供していることからもわかるように、検索エンジンの上位表示において、表示速度は非常に大切な要素です。もちろん、表示速度の改善は訪れたユーザーの満足度にも直結します。ユーザーの満足度につながる要素は検索エンジンの上位表示にもつながると考えるのが、今後のSEO対策を考えていくうえでベターでしょう。
PageSpeed Insightsはモバイル版にも対応しており、PCとスマートフォンでそれぞれの評価を行うことが可能です。
この表示速度ですが、気付かないうちに遅くなりがちですので、定期的な診断が必要です。よくある原因として、必要以上に重い画像を使っている、外部の重いAPIと通信しているといったものが挙げられます。Webサイトが重いと感じた時は、果たしてその要素は必要なのか?軽減することはできないか?という点をしっかり考えるようにしましょう。
なお、PageSpeed Insightsでは、もう少しテクニカルなWebサイト表示速度改善案を提示してくれます。中にはかなり専門的なことを要求されるものもあり、ハードルは決して低いものではないのですが、エンジニアの手を借りるなどしてできるものから対応していきましょう。
PageSpeed Insightsは、PCとスマートフォンでそれぞれ評価してくれます。現在はスマートフォンの普及によって、検索エンジンもスマートフォンの表示をSEOの評価基準にいれています。そのため、PC・スマートフォンの両方に適した(レスポンシブ対応)サイト作りを心掛けましょう。
PageSpeed Insights:https://pagespeed.web.dev/
また、内部SEO施策としてHTMLのタグの扱いも見逃せません。特に、hタグやタイトルタグは、具体的なキーワードを含めることで検索エンジンに評価されやすくなります。ただし、単にキーワードを詰め込むだけではなく、それに対応した質の高いコンテンツをウェブサイトに配信することが最も重要です。
hタグやタイトルタグなどに順位獲得を狙うキーワードを含めるのがSEO対策の第一歩です。ここを怠ると、内容の濃いコンテンツを作っても、適切にGoogleにコンテンツ内容が伝わらず上位表示を狙うのが難しくなってしまいます。もちろん、ただタイトルタグにキーワードを含めるだけではなく、全体としてキーワードに関連したコンテンツを組み上げることが大切ですが、最低限の対応としてタイトルタグへキーワードを含めることを忘れないようにしましょう。
これらの内部SEO対策は、時間と労力を要するかもしれませんが、専門知識と専用ツールを活用することで効率的に改善を進めることができます。そして、その結果は、ウェブサイトの検索順位向上だけでなく、訪問者の満足度向上という、ビジネス上の大きな成功につながることでしょう。
外部SEOは、他のサイトに自分のサイトのリンクを載せてもらう(被リンク)がカギを握ります。外部SEOに関しては、こちらから相手に営業をかけていくのがメインとなりますので、少々泥臭い作業に感じることもあるでしょう。
外部SEOは、成果を出すための手法の一つとして認知されています。その主軸となるのが、他のウェブサイトから自身のサイトへのリンクを得ること、すなわち「被リンク」の獲得です。これは外部SEOの基本的な戦略と言えるでしょう。リンクビルディングと呼ばれることもあります。
外部SEOは、独特のアプローチを必要とします。それは他のウェブサイトの管理者やオーナーに対して、彼らのサイト内に自身のウェブサイトへのリンクを設置してもらう営業活動を行うことです。この営業活動は外部SEO対策の一環であり、一見、手間や時間を必要としますが、SEO対策の中では重要な役割を果たすのです。
さらに、この被リンク獲得について深く考えると、得られるものは多岐にわたります。それは単に自身のウェブサイトへの被リンク数を増やすだけでなく、リンクをもらうことにより、自身のサイトの価値と信頼性の向上、そして結果的には目指すキーワードの検索エンジンの順位向上につながるのです。
しかし、様々なリスクも伴います。例えば、著明に質が低いサイトからのリンクは、逆に検索エンジンからペナルティを受ける可能性があるため、誰からリンクをもらうか、どのようにリンクをもらうかを考えながら、適切な外部SEO対策を練るべきです。
外部SEOはまさに検索エンジン最適化の一部として、その重要性を増しています。海外ではリンクビルディングは広く認知されて昔から盛んなSEO対策の一つでもあったりします。
参考に、5つの外部SEO対策の方法をご紹介します。
外部ツール、Ahrefs、Sem rushなどを活用すると、調査対象のサイトがどのような被リンクを獲得しているか、発リンク元のページ、被リンクを受けている対象ページ、被リンクを受ける際のアンカーテキストの状況、などなど詳細なデータを確認が可能です。競合の被リンク内容を分析し、自社では獲得可能なものがあれば同様にアプローチしてリンクを獲得していく動きとなります。
ここでいう登録サイトというのはディレクトリサイトではなく、協賛であったり、指定の活動に登録することで、登録されるサイトを指します。国民運動と呼ばれる国が主導して活動している様々な取り組みがありますので、事業者として賛同できる内容があればそういったものに応募、登録してみることが、サイトの信頼性を高めることになります。
ただし、本来の国民運動の目的に踏まえて応募するかどうかは検討しましょう。SEOのことを考えすぎて、過剰な被リンク営業として活動することで、本来の活動の趣旨とはずれ、活動に迷惑をかけてしまうことは避けましょう。
営業活動の1つでSNSでの発信もおすすめです。Twitterを例にすると、投稿そのものにWebサイトのリンクが貼れるため1つの宣伝となります。また、投稿を見て共感を得てくれたユーザーがシェアしてくれるため、拡散力に優れているのも特徴です。※ただし各種SNSで基本はnofollow設定がされている為、SNSからの直接のリンクは基本的には効果が大きく見込めるものではありません。SNSの一部箇所からはdofollowでのリンク設置も発生する為、全く効果がないとは言えませんが、それだけでは大きな成果につながる貢献をするものではありません。ただし、SNSで情報が拡散されて被リンクが発生する可能性もあります。どこにチャンスがあるかわかりませんので、SNSで情報発信は推奨です。
他の営業方法は、ブログにコメントを残したり、大きなメディアに寄稿したりといった営業活動があります。
ブログのコメントにURLを残しても被リンクとしての効果は薄いのですが(nofollowという被リンクを打ち消す記述がされていることが多いため)、ブログの管理者と関係性を高めることで、自分のサイトに訪れてもらってそのブログで紹介してもらうなど、人間同士のつながりによる宣伝効果が見込めます。
メディアへの寄稿に関しては、自ずとドメイン評価の高いメディアに掲載される為、効果が高い被リンクを獲得することが可能です。また、執筆者である自社への信頼性や権威性の向上にも繋がります。Googleはサイテーションという「対象の世間的な権威性」をデジタル上の様々な要素から汲み取っていると言われています。サイテーション観点でも、自社ブランドワードに対するポジティブな影響をもたらしていくことを期待できます。もちろん、1つや2つでは効果は薄いので、継続的に寄稿を実施していくと良いでしょう。
サテライトサイトとは、自分のWebサイトに関連する内容のコンテンツを掲載したサブサイトで、メインサイトにリンクを供給することを目的としたサイトです。
前提として外部リンクスパムとみなされるような人工リンク、自作自演リンクは基本的には非推奨です。効果が発生する場合もありますが、外部リンクペナルティが発生した時、そのリスクがいかほどのものとなるか慎重に判断すべきです。
ただし、サテライトサイトとして、SEO順位改善の為だけの発リンクを設置する為だけのサイトではなく、きちんと価値のあるコンテンツを掲載しているサイトであれば、しっかりとしたコンテンツとして成立しているので、被リンク設置に問題はありません。
また、サテライトサイトと言わないまでもコーポレートサイトとオウンドメディアを分けて運営されている方は、それぞれにリンクを貼り合うだけでも少なからず効果が見込めるでしょう。
とはいえ、しっかりとしたコンテンツが盛り込まれたサテライトサイトを構築するのは、非常な工数がかかります。片手間でできるSEO対策ではありませんし、これらをやることで供給できるリンクの数も多くありません。そのため、ただリンクだけを供給する存在として運用するのは効率が悪いためおすすめはしません。
もしサテライトサイトの運用をおこなうのであれば、サテライトサイト自体もマネタイズするなどしてリンク供給元として以外の価値を持たせることを検討しましょう。
コンテンツSEOとは、有益なコンテンツをサイトに積み上げてSEOの評価を上げることです。重要なポイントは、ユーザーが充実しているコンテンツと感じてもらえるかどうかです。
などが代表的にあります。
特定のキーワードで上位表示を達成するためには、まずはあなたのコンテンツがそのキーワードに関連するコンテンツであることを検索エンジンに伝えてあげる必要があります。
そのひとつの方法としては、内部SEOでご紹介したタイトルタグやHタグにキーワードを加えるというアクションですが、それでも上位表示を実現できないというときは、キーワード出現率の調整を実施してみるといいでしょう。
基本的には今よりもキーワード出現率を高めるように調整していくことが調整の中心ですが、あまり高くしすぎても不自然な文章になりますので、狙っているキーワードで上位表示をしているサイトのキーワード出現率を参考に、適度に調整をおこなうようにしましょう。
キーワード出現率の調整には、前の項でご紹介した以下のツールがおすすめです。
キーワード出現率チェック(ohotuku.jp):https://ohotuku.jp/keyword_ratio/
検索エンジンがコンテンツを評価するときの評価基準としては、そのコンテンツが入力されたキーワードと関連性があるかということのほかに、そのキーワードを入力した人が欲しがる情報がコンテンツ内に含まれているか(キーワードインテント:キーワード検索をした人の意図を満たしているか)という点もポイントです。
この点については、キーワード検索する人のキーワードインテントをしっかり考えるのも対策の1つではありますが、即効性が期待できるのは既にそのキーワードで上位表示しているページでどんなコンテンツを扱っているかを調査し、参考にすることです。なぜなら、既に上位表示されているということは、キーワードインテントを満たしたコンテンツが掲載されている可能性が高いからです。
とはいえ、参考にする際は、該当Webサイトのコピペにならないように注意が必要です。コピペサイトと判断されてしまうと、その時点でGoogleから評価を受けられません。そのため、コピペチェックツールなどを入稿前に使用してチェックしておきましょう。
前章まではSEO対策の種類や具体的な施策について解説をしました。
反対に、ここからはSEO対策の注意点をご紹介します。
SEO評価基準は、
の2つを評価されます。
例えば、評価の悪いページがサイト内に存在しているとサイト全体の評価も下がってしまい、内容が素晴らしい記事を執筆をしたとしても、サイトの評価が悪くなっているため上位表示されないという事態が起こりえます。
そのため、本章で紹介する注意点を避けながら評価が悪い方向へと傾かないようにしましょう。
《SEO対策の注意点》
少し前のSEO対策では、同一ドメイン内にキーワードを含むページが多くインデックスされていれば、ドメイン全体としてのそのキーワードへの評価が高まるという考え方がありました。
実際に、コンテンツを大量にアップロードすることでキーワード対策ができてしまっていた時代が存在しました。ひどい場合だと、ワードサラダと呼ばれる文法的には正しくても意味のない文章を自動作成したコンテンツのみが掲載されたサイトがあったほどです。
しかし、Googleのアップデートによって、ワードサラダのような質の低いコンテンツを見分けられるようになりました。現在では、これらのようなコンテンツはドメイン上に存在するだけでSEO的に不利になるので注意しましょう。
サテライトサイトの項でもお話ししましたが、質の低いコンテンツは自Webサイト内にあるだけでなく、被リンクを受けることでもマイナスとして作用する場合があります。
被リンクが重要ということで、過去には質の低いサテライトサイトを大量に作り、メインサイトの被リンクを掲載する手法がありました。しかし、被リンクというのはあくまで親和性の高いサイト同士が載せることで効果を発揮します。
そのため、現在ではリンクを掲載しているサイトの質も重要になります。ただ単に被リンクの数が多ければ評価されるわけではないことを覚えておきましょう。
他のサイトからコンテンツを拾ってきて自分のサイトのものであるかのように扱うコピペコンテンツ。著作権的にもNGであり、検索エンジンの評価としても最悪です。また、コピペコンテンツでなくても、意図せず自分のドメインの中に、似たコンテンツが出来上がってしまうケース(カニバリ)があります。この場合も、検索エンジンは重複コンテンツとして評価を下げる場合がありますので、一方にnoindexやcanonicalの記述を加えて、検索エンジンの評価対象外にしましょう。
コピペとは似て非になる、ほかのコンテンツを「引用」するというものがあります。こちらは、自分が新たな意見を出すために、他人のコンテンツを参照してもらう意味合いがありますのでペナルティにはなりません。
しかし、「引用とわかるようにする」「引用元にリンクを貼る」などのルールがありますので注意するようにしましょう。また、自分のコンテンツの割合に比べて引用が多い場合も注意が必要です。
検索エンジンを騙す行為とは
などです。検索エンジンが発達していなかった時代には、これらの施策をして上位表示された時代がありました。
しかし、検索エンジンの進化により、現在ではこれらの機械を騙すような行為も見破られてしまいます。そのため、検索エンジン(機械)がどう判断するかではなく、人間が見てどう感じるかという目線でコンテンツを作った方が、上位表示の近道となることを念頭にコンテンツ作成をしましょう。
SEOに行き詰ったら、専門としている企業に外注を出すのも一つの手です。しかし、SEOの事業者は正直ピンキリです。数も多いため、より良い施策をしてくれる事業者を見つけ出すのは難しいでしょう。そこで本章では、おすすめのSEO対策会社をご紹介します。
本記事で解説したSEOの知識を身に着けておくと、対策企業に任せきりにならず、スムーズにやりとりができます。
弊社ブランディングワークスは、固定金額を売りにしたSEO施策を提供しています。SEOというと、長期的な施策が前提となるため、高額な料金を毎月長期間に渡って支払うような契約になりがちです。そんななか、弊社ブランディングワークスは、SEO作業を最適化し顧客に合わせるカスタマイズ仕様のサービスです。そのため、低リスクで始められる枠組みを構築しています。
株式会社ブランディングワークス:https://www.branding-works.jp/
サクラサクマーケティングは、SEO施策を実施して16年という、非常に長いキャリアを誇る企業です。長年培った経験を活かしつつも、提出資料の簡素化やオンラインミーティングの活用などでコストカットが徹底しているため、低コストでサービスを受けられます。サクラサクマーケティングは、無料で利用できるSEOツールも一般公開していますので、ツールから導入してみても良いでしょう。
サクラサクマーケティング株式会社:https://www.sakurasaku-labo.jp/services/
ナイル株式会社は、デジタルマーケティングおよび、その知見を活かして車のサブスクリプションサービスを手掛ける企業です。「Appliv」「カルモ」などの有名メディアもこちらの企業が担当しています。デジタルマーケティングの中でもSEOに強く、大手企業を中心に受注、実績を挙げています。
ナイル株式会社:https://www.seohacks.net/
S&Eパートナーズは、SEO対策のみではなくサイト制作からSEO対策まで一貫して担当しているのが特徴です。制作実績も豊富で、多種多様な業態・規模のクライアントを担当しているため、ジャンルによってメディアを伸ばせないという可能性は低いでしょう。アフターサポートも充実していて、ドメイン移管やバックアップなど必要な分だけのサポートを選択できます。
S&Eパートナーズ株式会社:https://homepage-best.jp/
バリューエージェントは、SEOはもちろんのこと、リスティング広告などWebマーケティン全般を強みとした企業です。そのためコンサルを発注した場合、SEOで伸ばす以外のノウハウまでも吸収できます。
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クロスウォークのSEO対策は、プランに特徴があります。完全成果報酬型SEO料金プランという名目で、検索エンジン10位以内にランクインした日数のみを月額料金から日割り計算分を差し引きます。そのため、費用を無駄にせず長期的に対策を行ってくれます。
株式会社クロスウォーク:https://crosswalk.co.jp/
SEO対策を進めるにあたって、遂行するべきタスクは無数にあります。やり方はひとつではありません。また、アップデートによって今までの施策が通用しなくなることもあるでしょう。
そんなときに重要になってくるのが、SEOの仕組みをしっかり理解しておくことです。SEOは何のためにやっていて、どのようにすれば検索エンジンの評価を得ることができるか。質の高いコンテンツを作るためにはどのようなところに気を付ければいいか。SEO施策を実施するにあたって最低限気を付けないといけないペナルティはどんなものか。このような基本的かつ本質的な仕組みを理解していれば、再度構築していくことも可能です。場合によっては、タスクの一部を外注化することで、より効率的な体制を組み上げていくこともできるでしょう。
SEO対策で必要になるタスクは地道なものが多いですが、あなたの手腕でうまく回して、上位表示・流入増、ひいては顧客獲得や満足度上昇を目指しましょう。
SEO支援は1業界あたり1社までの先着順となります為、お断りさせていただく場合もございます。ご了承ください。
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