SEOとは「Search Engine Optimization(サーチ・エンジン・オプティマイゼーション)」の略で、「検索エンジン最適化」という意味です。SEO対策とはGoogleやYahooなどの検索エンジンで、調べたいことを検索した際、自サイトを競合サイトより上位に表示させるための施策をいいます。
Googleは「Googleが掲げる10の事実」で「Google は営利企業です。企業に検索テクノロジーを提供することと、Google のサイトやその他のウェブサイトに有料広告を掲載することで収益を得ています」と述べています。
Googleは収益の多くを広告収入により成り立っている営利企業です。もし、ユーザーがGoogleで検索しても役に立たなかったならば、ユーザーの支持を失い、Googleは使われなくなってしまうことでしょう。そうすると、Googleに広告を出すスポンサーは減り、広告収入も減ってしまうことになります。
そのため、Googleはユーザーのために少しでも役に立ってもらえる検索サービスの提供を目指しており、常にその技術の向上に力を注いでいます。そのGoogleが求めているユーザビリティ(使い勝手)の高いサイトを構築すれば、Googleより高い評価を受け、検索表示も上位に掲載されることになります。
アメリカのInternet Marketing Ninjas社による調査データによると、検索の表示順位1位のサイトクリック率は21.12%に対して、10位のサイトはわずか1.64%です。検索上位に表示されるサイトは、ミシュランガイドのように、Googleがそのサイトの品質にお墨付きを与えているようなものですね。それは多くのユーザーがGoogleの評価を信頼しているあかしといえるでしょう。
したがって検索上位に表示される記事ほど、ユーザーに読まれやすくなります。一方で次ページ以降に表示されるサイトのクリック率は、極端に少なくなってしまいます。どれだけ素晴らしい商品やサービスを製造・販売しようとも、自サイトの検索結果が下位のため、ユーザーにその情報が届かなくなってしまいます。
そのため、このようなサイトの状況を改善するため、適切なSEO対策を施し、Googleなどの検索エンジンに、高い評価してもらう必要がでてくる訳です。
Googleは「Googleが掲げる10の事実」で「ユーザーにとって使いやすく、ユーザーにとって必要な情報が適切に提供されるべきというユーザーファーストの原則です」と述べています。SEO対策する場合、もう一度この原点から出発すべきだといえましょう。
対策するターゲットは、Googleなどの検索エンジンとユーザーです。そのためには、自サイトの内部SEO対策と外部SEO対策が必要となります。さらに内部SEO対策にはコンテンツSEO対策とテクニカルSEO対策が必要です。次に詳しく紹介しますので、参考にしてください。
内部SEO対策とは、ユーザーにも検索エンジンGoogleにも評価されるように、自サイトを改善することです。内部対策にはコンテンツSEO対策とテクニカルSEO対策があります。
コンテンツSEO対策のターゲットはユーザーと検索エンジンGoogleです。サイトがユーザーの求める有益なコンテンツを有しているかが最も大事になります。特に、金融や医療などの情報をあつかうサイトでは、専門知識、権威性、信頼性(E-A-T)の高いコンテンツが求められます。
また、サイト運営者はユーザーに対して、読みやすい文章、共感や興味をもってもらえる文章、なぜこの画像を設置しているかなど、分かりやすいコンテンツの内容にする工夫が必要です。つまり、サイト運営者はユーザーが貴重な時間を使ってでも読みたいと思う有益なコンテンツを作成しなければならないといえましょう。
テクニカルSEO対策のターゲットはGoogleなどの検索エンジンです。サイト運営者には検索エンジンのクローラーが巡回したとき、そのサイトを正確に認識・評価してもらえるような構造にする施策が求められます。その対策として、おもに下記5つの対策が効果的でしょう。
また、ユーザビリティを高める施策も大事です。ユーザビリティが低いサイトは離脱率が高くなります。その対策として、おもに下記4つの対策が効果的でしょう。
内部SEO対策は、タイトルや見出しタグ・ディスクリプションの設定、内部リンクの設置などを自サイト内で直接的に改善を図る施策です。外部SEO対策は自サイトに対する外部からの評価を高めるための間接的・対外的な施策になります。
外部SEO対策には、被リンクの獲得とサイテーションの獲得があります。次に詳しく説明しますので参考にしてください。
被リンクとは外部のWEBサイトから自サイトに向けられて貼られたリンクのことで「バックリンク」ともいわれます。Googleは「Googleが掲げる10の事実」で「Google 検索が機能するのは、どのサイトのコンテンツが重要かを判断するうえで、膨大なユーザーがウェブサイトに張ったリンクを基準としているからです」「ページ間のリンクを『投票』と解釈し、どのサイトが他のページから最高の情報源として投票されているかを分析します」と明言しています。
したがって、被リンクは一種の人気投票ということから、質の良い被リンクを数多く獲得することが重要なSEO対策です。
サイテーションとは被リンクのようにリンクはないものの、外部のWEBサイトなどから引用や言及を受けることをいいます。自サイトのサービスや商品についての口コミなどが、SNSやブログで引用されたり言及されたりするケースのことです。
サイテーションは被リンクと同じく、SEO対策で重要視されており、Googleの上位表示に影響があるといわれています。したがって、外部のWEBサイトやSNS、ブログ、ネットユーザーなどから、よい評価を集めることも重要なSEO対策といえましょう。
これまでSEO対策の種類には内部対策としてのコンテンツ対策・テクニカル対策、そして外部対策の3つがあると紹介してきましたが、その取り組むべき優先順位について、高いものから説明します。
SEO対策にはさまざま施策があり、何から取りかかればいいのか分からないという人も少なくないでしょう。SEO対策で取り組むべき最も重要な対策が、内部対策としてのコンテンツSEO対策です。
いくらテクニカルSEO対策を施し、SEO対策に強いサイト構造にしたとしても、肝心のコンテンツがユーザーの求めているものに答えるレベルでなければなりません。なぜなら、ユーザーはそのサイトに失望し離脱してしまうからです。
したがって、SEO対策で最も重要なことは、検索したユーザーが満足するコンテンツを作成することになります。
次に重要なのはテクニカル対策です。どれだけ良いコンテンツであったとしても、表示スピードが遅くイライラさせてしまうのであれば、ユーザーにとって使い勝手が悪く、Googleにも評価されません。
Googleは「Googleが掲げる10の事実」に「Google は、ユーザーの貴重な時間を無駄にせず、必要とする情報をウェブ検索で瞬時に提供したいと考えています」と述べているように、SEO対策する場合、ユーザーの時間を無駄に消費させない施策が求められるといえましょう。
コンテンツ対策およびテクニカル対策の内部対策の次は外部SEO対策です。近年、LINE・Twitter・Instagram・FacebookなどのSNS(ソーシャルメディア)が、情報を気軽に発信・拡散するツールとして、多くの人から支持され利用されています。
外部のWEBサイトからの被リンク獲得とともに、SNSからのサイテーションを獲得するために、外部対策にも力を入れるべきでしょう。
近年、Twitter ・Facebook をはじめSNSの目覚ましい発展は周知の事実ですね。次にSNSにおけるSEO効果について説明します。
Googleの公式見解では、SNS上に張られた被リンクによるSEOの直接的な効果はありません。なぜなら検索エンジンGoogleは、SNS上でどれだけ投稿されても、その情報を把握できないからです。そのため、サイト運営者がSNSを上手く活用していても、SEO効果が出て上位表示につながることはありません。
しかし、直接的な効果は見込めないものの、SNSを経由してサイテーションを受けるという間接的な効果は期待できるでしょう。SNSで良質なコンテンツであると話題になると、他のサイトなどで引用されやすくなります。その結果、被リンクやサイテーションが増加し、結果的にSEO効果を間接的に受けるということがあります。
例えば、Twitterはシェアされやすく、特にコンテンツが拡散しやすいという特徴があります。投稿内容がバズると、リツイートが一気に増え、集客効果が高くなります。
しかし、そのようにSNSで話題になるためには、サイトが何より良質で魅力的なコンテンツであることです。もし、反対にコンテンツが劣悪であれば、悪いうわさが一気に拡散してしまうことになりかねませんね。ユーザーが何か調べものをしたいとき、Googleなどの検索エンジンを利用することが多いといえますが、近年はSNSで検索する比率も上がっています。
WebサイトとSNSをリンクさせることで、さらなる相乗効果につながることも期待されます。SNSには強力な拡散力がありますので、今後は一層、SEO対策と並行しSNSによる効果をSEOに活かしていくことが求められることでしょう。
次に、無料でできる効果的なサイト改善ツールを3つ紹介します。ぜひ使ってみてください。
リンク切れチェックツールとして、無料で使える「リンクチェッカー」があります。リンク先の閉鎖や削除などで、リンク切れが発生する場合があります。リンク切れはユーザビリティやクローラービリティ(クローラーによるWEBページの見つけやすさ)の低下につながってしまいます。
使い方は対象サイトのURLを入力して、「チェック」ボタンを押すと、1クリックでサイト全体のリンク切れをチェックできます。
※リンクチェッカー https://www.dead-link-checker.com/ja/
画像圧縮ツールとして、無料で使える「TinyPNG」があります。TinyPNG は画質をさほど落とすことなく、画像のファイル容量を小さくできます。圧縮できるファイル形式は、WebP、PNG、JPEGで、最大ファイル数は1回につき20枚までで、1枚あたりの最大ファイル容量は各最大5メガバイトまで使うことが可能です。
使い方は圧縮したい画像をドラッグ&ドロップするだけです。
データの保存に必要なバイト数が少なくなり、読み込みが速くなる効果があります。
※TinyPNG https://tinypng.com/
表示速度チェックツールとして、無料で使える分析ツール「PageSpeed Insights」があります。Webページの表示速度が遅いと離脱率が高くなり、検索順位にも影響がでます。
PageSpeed Insightsは、あらゆるデバイスでウェブページの読み込み時間を短くするためのツールです。モバイルとPCの両方に対応しており、URLを入力するだけで読み込み速度がスコア測定(0~100)され、改善ポイントも表示されます。
※Page Speed Insights https://pagespeed.web.dev/
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