ここまではSEO対策についての説明、企業にSEO対策を依頼することについて記載をしました。
ここからは企業にどんなサポートができるのかを、具体例を交えながら解説していきます。
今回はSEO対策を組み込んだコンテンツ作成をしている企業を題材に説明をしています。
もちろんコンテンツ作成後に、SEO対策のコンサルタント会社に依頼することも可能です。
しかしそれでは作成費用以外に追加費用が発生します。
そのため作成時の段階からSEO対策を組み込んだほうが、初期費用として組み込むことができ、追加費用の点からもオススメです。
今回はShopifyというeコマースプラットフォームを例に、企業はどんなサポートをしてくれるのかを確認していきます。
Shopifyはネットでショップを開設・販売ができるクラウド型のサービスです。
2004年にカナダで設立され、2021年現在、世界175カ国、170万店舗以上で利用されています。
なお、日本語での運用は2017年から開始されています。
月額利用料金タイプのクラウドサービスで、ベーシック、スタンダード、プレミアムの3種類から自分に合ったプランを選ぶことができます。
まずベーシックプランでは、初心者でも簡単にコンテンツの作成ができる点です。
多様なテーマのデザインテンプレートがあり、慣れていけばそれぞれカスタマイズをすることもできます。
比較的簡単にページをデザインすることができる他、商品を追加してデザインを選べばすぐに開設ができる点も魅力です。
また他サイトに比べて拡張性が高いことも魅力のひとつです。
従来のサイトではスタンダードな機能に、他の機能を追加しづらいといった状況がありました。
外部ツールを組み込むために追加費用がかかってしまったり、他のアプリケーションへの不具合も多く発生していました。
しかしShopifyは元々カスタマイズすることを前提に設計されています。
拡張機能がとても高く、柔軟にパーソナライズすることが可能です。
そのため、個性を活かした、自分に必要なコンテンツ作成ができる点が魅力のひとつです。
まずShopify内のタイトル、URL、画像のファイル名、alt属性を自由に変更することができます。
サイトによっては完成後に変更が困難であったり、新たに追加費用が発生する可能性もあります。
しかし検索エンジンのアルゴリズムは定期的に変更されるため、状況に応じてキーワードを変更して組み込むことも大切です。
状況に応じて構成を変更することで、コンテンツをよりたくさんのユーザーの目に触れることができます。
さらにShopifyには自動でSEO対策を行うシステムがあり、これは大きな魅力です。
例えばXMLサイトマップと呼ばれるsitemap.xmlファイルを自動生成することで、検索エンジンにクロールしてほしいURLを伝達することができます。
その他robots.txtのようにクローラーの巡回、インデックスの仕方を指示できるファイルも自動生成されます。
この2つのファイルはSEO対策に役立てることができます。
そしてツールのカスタマイズも容易にできます。
例えばコンテンツの作成後に外部ツールと連携すれば、SEO対策等の問題点を視覚化することもできます。
良かった点、悪かった点をフィードバックして、ページに構造を変更し、次回に活かすことが可能なのです。
さらに魅力的な点が、日本国内から海外へ向けて商品を販売する「越境EC」のハードルが低いことです。
Shopifyは多国籍に使用されているツールなので、海外との電子商取引が可能です。
新たに海外のECモールに出店する必要もありませんし、代行販売型越境ECに委託する必要もありません。
国内のユーザーのみならず、外国のユーザーにもアプローチできるオールインワンの販売ツールとなっています。
Shopifyは確かに初心者でもショップ開設がしやすいですが、スマートフォンを使用した開設をすることはできません。
またカスタマイズが必要な際は、必要最低限の知識の習得、操作性に慣れることが必要になります。
慣れないうちはShopifyパートナーという公認エキスパートの無料相談もあるので、初心者のうちは利用を検討してはいかがでしょうか。
コロナ禍でデジタルマーケティングへの転換を進めた企業が多く、その流れでSEO対策への需要も増加しています。
SEO対策入門講座のような教育講座や、SEOコンサルティングを提供している会社も多く存在しています。
先述のコロナ禍で一層デジタルマーケティングの需要が高まった中で、競合が実施しているので追随する流れが各業界ででているところもあります。
様々な業界でコンテンツマーケティングを中心としたSEO対策が実施され、当然その動きは競合も確認できますので、自社も遅れをとるわけにはいかないと追随する形となります。
ただし、追随するといってもSEO対策によって反響を生むまでには様々な手間暇がかかることや、ネットで拾える情報や事例だけでは効率が悪く、専門家の需要が高まっています。
一方では費用をかけてまで行う必要がない、意味がないという主張もあります。
しかしSEO対策と一言でいってもその内容は多岐にわたりますので、基本的なSEO対策の概要をお伝えした上で、実施する上でのポイントを解説していきます。
どのようなものを利用するかどうか判断する一助となれば幸いです。
SEOとはSearch Engine Optimizationの略で、「検索エンジン最適化」のことを指します。
昔は物事を調べる際には本が主流でしたが、現在はインターネットに頼ることが大多数です。結果として、今ではインターネット上において個人・団体が作成するコンテンツが無限に増え続けています。
多大なコンテンツ量の中から、自身に有益な情報を取捨選択することは、多大な労力が必要です。そのため検索エンジンには、AI等のアルゴリズムを使って優先度を考え、特定のサイトを検索上位として表示させるシステムが備わっています。
検索エンジンが順位決定する上での仕組みの本質はシンプルで「ユーザーファースト」の一言に尽きます。ユーザーの検索行動にとっていかに優良な検索結果を返しすのか。その背景を理解シた上で、では自社サイトを検索露出においてどう最適化するのかがSEO対策の内容です。
そもそも検索エンジンがどのような原理を利用しているのかを解説します。
世界で最初の検索エンジンは1990年代、モントリオールで誕生しました。
archieと呼ばれるこのシステムは、もちろん現在の検索エンジンと違う点があります。
この検索エンジンはクライアント・サーバー型のシステムです。
当時はファイルの内容を検索せず、ファイル名のみを検索するシステムでした。
その後Yahoo!等に代表されるディレクトリ型の検索エンジンが発表されます。
ただしこれには人の手で検索対象を入力をする必要があり、サイト数を多くするためにはマンパワーが必要という欠点がありました。
その後様々な検索エンジンを得て、現在多く使用されているのが、Googleに代表されるロボット型の検索エンジンです。
これはユーザーが検索をする前に、クローラー・ロボットスパイダーと呼ばれるシステムが自動で情報を収集し、いわゆるインデックスを作成します。
その後ユーザーが検索をすると、検索語を解析し、設定されたAI・アルゴリズムに基づき、優先順位を決めて表示するという流れです。
従来手動で入力を行っていたシステムと違い、自動で且つ世界中のWEBページから情報を収集することも可能となりました。
そのため現在ではこのタイプの検索エンジンが主流となっています。
※現在ではYahoo!もGoogle同様の上位表示ロジックとなっています。
Google公式発表:Yahoo! JAPAN のより良い検索と広告サービスのために2010年7月27日火曜日
基本的には、検索エンジンのアルゴリズムがユーザーファーストであることを理解し、クライアントのサイトを最適化し検索上位を目指していきます。
対策を行う上でざっくり方針を整理すると、検索エンジンに対するSEO対策「テクニカルSEO」と、検索ユーザーに対するSEO対策「コンテンツSEO」と分かれます。
まず検索エンジンに対する対策には、コンテンツやリンクの構造を最適化するということが挙げられます。
コンテンツの質が悪いサイトや、リンク構造が脆弱なサイトは、なかなかクローラーが巡回をすることができません。
そのため、サイトの構造自体を工夫する必要があります。
また作成後にサーチコンソールを利用して、検索エンジンのクロールをリクエストする方法もあります。
このように多種多様な対策がありますが、いずれも検索エンジンのクロールを意識したものだということを理解しましょう。
次に検索ユーザーに対するSEO対策です。
前提として、ユーザーが満足するコンテンツづくりを行う必要があります。
一番イメージがし易いであろう判断基準としてはアクセス数です。
そのため、まずは検索をしたユーザーが需要を満たすページであることを理解させるタイトルづくりが重要です。
すなわちタイトルにSEO対策のキーワードを組み込むことを意識する必要があります。
競合他社を調査し、使用していないキーワードを入れ込むことも大切な点です。
いずれにしても文言を工夫して作成する必要があります。
また、ユーザーの疑問に回答ができるページづくりも意識すべきポイントです。
Googleではその判断基準として、ページに滞在している時間をカウントしています。
長く滞在しているページ程、ユーザーの要望を満たしているという考えです。
他にもページの表示速度や、モバイル端末でも読みやすいか、といったページの快適性も、評価内容のひとつとなっています。
ちなみに今回Googleを例に解説していますが、各検索エンジンによって違ったアルゴリズムがあります。
日本国内のシェアNo.1の検索エンジンはGoogleなので、まずはGoogleを意識したSEO対策を考えていきましょう。
SEO観点でいえば、shopifyだから特別ということは特段ありません(基本的なテンプレートの内部構造がきれいなので、そのあたりはメリットとも言えますが。)。ただしマーケティング施策の王道のひとつであるSEOのメリットは以下のように様々存在します。
ビジネスを行う際、最も大切なことの一つは、顕在顧客だけではなく潜在顧客に情報を伝えることです。
SEO対策を行う大きなメリットは効率よく広告宣伝活動を行うことができるという点を挙げることができます。
CMやビラ等では告知期間・方法が限定的になってしまい、需要があるユーザーへピンポイントで告知をすることが困難です。
そのため多方面にアプローチを行う必要があり、費用も青天井に発生します。
しかしSEO対策であれば、検索したユーザーだけに告知ができるので、関係のないユーザーはそのページを見ることがありません。
また、不要な費用がかかりにくいという点もあります。
検索結果が上位に表示されている間は、常に表示され続けることになります。
その間は追加の費用は発生せず、告知をし続けることができるため、コストパフォーマンスよく宣伝を行うことができます。
デメリットとしては、1番大きいのは検索競合がAmazon・楽天・Yahoo!といった大手モールとなることです。これら大手モールと検索露出で競っていく為には自社サイトのドメインパワー、簡単に言えばサイトの総合評価を高めて追随していく必要があります。
その為の外部評価と呼ばれる他サイトから自社サイトへ設置されている被リンクの評価が影響してきますが、shopifyで構築するサイトは、shopifyサーバーの関係でECではない既存サイト(コーポレートサイト、サービス紹介サイト)と紐づける際はサブドメインとなります。
2022年現在、サブドメインへの外部評価パワーの伝達はサブディレクトリに設置するよりもやや評価が下がる為、その分SEOでは劣勢となります。
また、商品数が大手モールと比較すると圧倒的に少ない状況となるので、その分の評価をコンテンツ作成・設置で補っていく必要があり、時間とコストが発生します。
個人でコンテンツを作成すれば費用を抑えることができますが、大変ハードルが高い作業なので、詳しくは後述します。
上記の対応進めたとして、結果が出るまで一定の期間が必要という点もデメリットです。
良いコンテンツを作成したとしても、上位コンテンツになるまでには外部評価であったり、その他評価軸であったりでも総合的にサイト改善していく必要があり一定の期間は必要です。
結論から言えば、可能です。しかしそれは相当な努力、リソースが必要な作業と言えます。
例えばアルゴリズムの分析ひとつとっても過去事例の把握や、知見・ノウハウがないと一筋縄ではいきません。
Googleでは、検索のパフォーマンスを向上させるために、年数回アルゴリズムの変更を行っています。
直近では2022年9月13日に「September 2022 core update」と呼ばれるコアアップデートが行われました。こういったアップデートにより、検索順位が急にダウンしてしまうことも多々あります。安定的に広告宣伝を行うためには、その都度サイトの構成を調整することが必要です。
しかしグーグルはアップデートの際、詳細なアルゴリズムについて公表をしていません。それは検索の順位が悪意を持って操作されるのを防ぐためです。
小規模事業者としてSEO担当者が個人レベルで順位が変動した他社のサイトを分析し、自社サイト構成やコンテンツを適宜変更する改善PDCAをまわしきるには限界があります。
そのため、SEO対策には企業等、専門家にサポートをしてもらうことがおすすめです。
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