Web制作に必須!制作要件ヒアリングシートで聞くべきこと

制作要件ヒアリングシートとは

Web制作を行う際に必要なヒアリングとは、依頼を受けた際に、クライアントからのサイト制作の目的やサイトの方向性、どのようなデザインにするのかなどの、クライアントの要望を聞き出すことです。
実際に会ってヒアリングをすることも多いですが、新型コロナウイルスが流行した現在は、オンラインでヒアリングを行うことも多くなってきています。
大半が初めて会う方との打ち合わせであるため、円滑に話し合いを進めるためのコミュニケーション能力が必要です。
ヒアリングを行うためには、コミュニケーション能力が重要になってくるため、コミュニケーションが苦手だと感じている人は、日頃からのコミュニケーションから意識してみましょう。
ヒアリングシートとは、ヒアリングした内容をまとめたシートのことであり、ヒアリングシートを見ることで、クライアントの要望を理解することができます。

制作要件ヒアリングシートはGoogleスプレッドシートなりExcelなりで、繰り返し使えるフォーマット化することがおすすめです。箇条書きのメモでも問題ありませんが、ヒアリングのヌケモレを防止することにも繋がりますので、社内で制作時に確認すべきことを整理し、フォーマット化しましょう。

ヒアリングをする目的

ヒアリングをする目的はいくつかありますが、まとめると、クライアントに満足してもらうことです。
クライアントに満足してもらうことで、口コミなどで広がっていくため、ヒアリングは重要になってきます。
そこで、ヒアリングをする目的について解説します。
目的を意識しながらヒアリングを行うことで、打ち合わせを円滑に進めることができるでしょう。

クライアントの問題を明確にする

クライアントは現在抱えている問題を解決するためにWeb制作を依頼するため、どのような問題を抱えているのか明確にする必要があります。
マーケティング目的や集客目的、人材獲得など、企業によって、Webサイトを制作する目的は様々であるため、目的に合ったWebサイトを制作するべきです。
そのため、クライアントがどのようなWebサイトを制作したいのか、またどのような問題を解決したいのかを把握する必要があります。
クライアントが抱えている問題を把握することで、どのようなサイトを制作すれば良いのか決めることができるため、まずはクライアントの問題を明確にするようにしましょう。

デザインを共有する

クライアントが依頼する際には、どのようなサイトを制作したいのかある程度頭でイメージしていることが多いため、聞き出すようにしましょう。
クライアントがイメージしているWebサイトを作成することができなければ不満につながるため、どのようなデザインのサイトを制作したいのかイメージを共有することが重要です。
デザインを共有することは簡単なことではなく、かっこいいサイトを制作したいという要望を伝えたとしても、かっこいいの価値観は人によって違います。
そのため、できるだけ詳細にデザインについて話し合うようにしましょう。
また、定期的にデザインの確認をすることで、完成した際に思っていたデザインと違うということを減らすことができます。
クライアントは、イメージしているデザインを言語化することが難しい可能性もあるため、話しやすいような質問の仕方を心掛けるようにしましょう。

他のイメージも提案する

Web制作を依頼するということは、クライアントはWeb制作について詳しくないことが大半であるため、新しい提案をしてあげることも重要です。
クライアントのサイト制作する目的などをヒアリングした上で、新しい提案をすることによって、新しい視点で考えることができます。
また、クライアント自身が、どのようなサイトを制作したいのか具体的に決まっていない場合もあるため、デザインなどをいくつか提案してあげるようにしましょう。
また、クライアント自身はサイトを制作した方が良いと考えているのですが、本当は必要ない場合もあります。
クライアントに満足してもらうためには、クライアントが望んでいることを提案してあげるようにしましょう。

ヒアリングで聞くべきこと

ヒアリングを行う際には、必ず聞かなければいけないことがあるため、ヒアリングで聞くべきことについて解説します。
ヒアリングをしっかりしないと、完成した際にクライアントが不満を持ってしまう場合があるため、注意しましょう。

Webサイトの種類

Webサイトには様々な種類があり、コーポレートサイト、EC・ショッピングサイト、ランディングページなどがあるため、どのWebサイトを制作したいのかヒアリングするようにしましょう。
コーポレートサイトとは、どのような会社なのかをアピールするためのホームページのことです。
主に、会社の概要のページや採用情報、企業理念、サービス内容や取扱商品などで構成されています。
EC・ショッピングサイトとは、ホームページ上から商品を購入することができるWebサイトのことです。
ユーザーが購入したい商品を選択し、住所や支払い方法などを入力することで、商品を購入することができます。
ランディングページは、1ページのみで構成されたWebページのことであり、LPと呼ばれることもあります。
主に、Web広告のリンク先に用いられることが多く、商品やサービスを紹介し、購入してもらうためのページです。

Webサイトを制作する目的

なぜ、Webサイトを制作したいと思ったのか、問題を解決するために本当にWebサイトは必要なのかを見極めるためには、Webサイトを制作する目的をヒアリングする必要があります。
まずは、現状の問題や課題をヒアリングして、抱えている問題や課題を理解するようにしましょう。
次に、Webサイトのコンセプトなどをヒアリングして、方向性を決めていきます。
Webサイトを制作することで、どのような効果を求めているのかをヒアリングするようにしましょう。
クライアントの中には、明確に定まっていないところもあるため、答えやすいように質問をすることで聞き出すようにしましょう。
最後に、ターゲットをヒアリングしてどの層に向けたホームページを制作するのか確認していきます。
ターゲットによって、サイトで使用する色やフォントサイズ、サイト設計などが変わってくるため、必ずヒアリングするようにしましょう。

業務内容・コンテンツ

サイトで紹介するための、業務内容やコンテンツを詳しく理解していないと、魅力的なサイトを制作することはできません。
業務内容・コンテンツについてヒアリングする際には、確認するだけでなく、具体的な強みや特徴などを把握することも重要です。
強みを知ることによって、競合他社と差別化することができ、サイトの目的も明確にすることができます。
コンテンツをヒアリングする際には、商品ページや料金案内、会社案内、スタッフ案内、ブログなどのサイト内に入れる必要な機能を具体的に聞き出すようにしましょう。
ターゲットが何を望んでいるのかを考えながら、どのような情報をどのように伝えれば内容を届けることができるのかについても考えることが重要です。
クライアントが掲載する情報を事前に決めておいておくと、スムーズに作業を進めることができます。

Webサイトのデザイン

ターゲットを明確にすることで、ある程度のデザインはイメージすることができますが、クライアントが望んでいるデザインにする必要があるため、Webサイトのデザインを聞き出すようにしましょう。
クライアントがどうしても言語化できない場合には、いくつかのサイトを見せることで、イメージを共有するようにしましょう。
うまく言語化することができなくても、いくつかサイトを見ることで、こんなサイトが良いということを知ることができます。
また、嫌いなデザインのサイトもヒアリングすることによって、クライアントの嗜好を理解することが可能です。
競合サイトを把握しておくことも重要であり、競合サイトを知ることで、デザインが被らないようにすることができ、クオリティも把握することができます。
サイトのイメージやイメージカラー、フォントカラーなども確認しておくことで、理想のWebサイトを制作することができるでしょう。
フォントカラーなどもデザインの一つであり、サイトの印象を大きく変えるため、忘れずにヒアリングするようにしましょう。

コンテンツ素材

コンテンツに使用するロゴや原稿などの素材、会社概要やキャッチコピーなどの原稿がある場合には、共有してもらうようにしましょう。
Webサイトを制作する際に、スタッフ写真や商品写真などの撮影が必要なのかも確認する必要があります。
撮影が必要なのであれば、スケジュールを調整する必要があり、必要なくすでにデータがあるのであれば、共有してもらうようにしましょう。
また、会社案内のパンフレットやチラシなどがある場合には、共有してもらうことで、企業のイメージや雰囲気を正確に知ることができます。

スケジュールや予算

Webサイトの納期や公開予定日、予算などについて必ず話し合うようにしましょう。
クライアントの中には、Webサイトを制作するのに必要な期間が分からず、無理なスケジュールを依頼される場合があるため、どのくらいの期間が必要になるのか伝えなければいけません。
また、予算によって、Webサイトのクオリティが変わってくるため、予算の確認も行うようにしましょう。
ヒアリングをした後に見積もりを提案することになるため、予算を知っておくことで、Webサイトのデザインを提案しやすくなります。

ページ制作・設計

Webサイトの仕様についてもヒアリングする必要があり、対応するブラウザの確認やスマートフォンやタブレットへの対応が必要なのかも確認するようにしましょう。
最近では、スマートフォンが普及してきており、スマートフォンからアクセスする方も増えてきているため、レスポンシブデザインであることが主流になってきています。
また、紹介するコンテンツや量によって、サイトのボリュームやページ数も変わってくるため、どの程度のボリュームが良いのか確認することも重要です。
紹介するコンテンツや量によって、どれほどのボリュームやページ数が必要になるのかも伝えておくようにしましょう。

クライアントとの連絡手段の確認

Web制作を行う際には、クライアントと密に連絡を取り合う必要があるため、クライアントとの連絡手段などを確認するようにしましょう。
担当者の名前、メールアドレス、電話番号だけでなく、メール・電話・LINE・チャットワークなどの連絡手段について確認することが重要です。
また、定休日や連絡することができない時間帯なども把握しておくことによって、スムーズにやり取りすることができます。
連絡を取り合っている人が最終的な決定権を持っていない人である場合もあるため、最終的な決定権を持っている人も確認しておきましょう。

リリース後の運用更新・サイト環境

Webサイトを制作した後に、更新作業まで依頼したいという方も多いため、更新まで依頼したいのか、どのくらいの頻度で更新して欲しいのか確認しておくようにしましょう。
更新・管理を担当する方にコーディングなどの知識があるのかどうかについても確認することが重要です。
Webサイトの更新を行う際に、継続してサポートしてもらいたいのか確認し、必要である場合には、予算や契約期間についても話し合う必要があります。
また、サーバーは自社サーバーなのかレンタルサーバーなのか、ドメイン取得の状況についても確認することが重要です。
これからドメインを取得する必要がある場合には、どのようなドメインを希望しているのか、どうして管理するのかについての確認も必要になります。

集客・Webマーケティングの展望

最後に、公開後のWebマーケティングについてヒアリングし、クライアントの希望を聞き出すようにしましょう。
Googleの検索エンジンからの流入を狙っている場合には、SEO対策を行う必要があります。
Webサイトに期待する効果を得ることができるように、対策を提案するようにしましょう。
また、最近では、SNSと連携させてWebマーケティングを行うことも増えてきているため、SNSも活用するのか確認することも必要です。
Webサイトの効果を上げるためにも、SNSの連携は効果的であるため、クライアントが興味を持つようであれば、提案してみることも一案です。

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この記事の監修者

株式会社ブランディングワークス編集部

株式会社ブランディングワークス編集部

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