web3がつなぐ現実世界から仮想世界とは?知らないと損する未来の形

web3がつなぐ現実世界から仮想世界とは?知らないと損する未来の形

web3への軌跡

web3(ウェブスリー)は、web3.0(ウェブサンテンゼロ)とも言われ、インターネットの普及と共に時代の移り変わりの総称です。
web3の前には、web1やweb2があり、それらの進化を遂げてweb3と呼ばれる時代に突入しようとしています。
それでは、web3へ時代が変化すると生活がどのようになるか見ていきましょう。

web1が時代のはじまり

インターネットの時代のはじまりの総称として、web1世代と呼ばれています。
web1とは、いわゆる情報を閲覧する時代とも言われており、端末としてはパソコンが主流の1990年代から2000年代初期が全盛期でした。
主に企業などが作成したホームページやブログを閲覧したり、メールでのやり取りがメインの時代です。

情報を配信する側からの一方通行の情報公開でした。
紙の広告やチラシ等がインターネット上へ移行したことで、圧倒的な情報量を第三者に閲覧してもらえるようになりました。
ですが、情報の管理は一企業などが管理しているサーバーによるもので、情報としては静止画やテキストが主流の時代です。
また、情報量が多いと動作が遅くなりマウスをスクロールすると、カクカクするのが欠点でした。

web2が時代を加速させる

2004年頃から現在に至るまでの時代を急加速させたのが、このweb2の時代です。
多くの人が所有している端末は、web1時代に主流だったパソコンから手元で何時でもインターネットが使用できるスマホへと移行していきます。
インターネットが、より身近で手軽な存在へと変貌を遂げます。
スマホの普及で、情報は閲覧をするものから情報を交換する時代へと変わり、双方向に情報を配信し閲覧ができるようになりました。
ここで普及したのが、SNS(ソーシャルネットワークサービス)と言われるFacebookやTwitter、YouTubeなどである。
誰でも自分の情報をweb1時代の静止画から動画なども配信やチャットができるようになりました。
また、インターネット上でのコミュニケーションがより身近な存在となっています。

この時代を牽引しているのが、Google、Amazon、Facebook、Apple社、Microsoftの企業の頭文字を取った、GAFAM(ガーファム)です。
これらの特定の企業が、圧倒的に成長していきました。
GAFAMは、情報を集約するプラットフォームを構築し、情報に関してはクラウドにて管理を行い、経済の要でもある情報の根幹を手に入れます。
これにより、GAFAMへ個人情報等が集中するため、利益も集中する構造へとなりました。
もちろんコミュニケーションの幅も広がり、自宅に居ながらネットショップなどで商品を購入することも出来ます。
最近では、商品を購入するだけでなく、フリマアプリで売買も可能になったので、副業をする人も増加しました。

web2の欠点としては、特定の企業GAFAMが独占状態となっており、個人情報やデータベースが集中しているため、セキュリティーによっては情報の流出なども懸念される部分でしょう。
ですが、web2時代に突入したことで生活が豊かになり、生活の当たり前が大きく変わったのは確かです。

web3は現実世界から仮想世界へと変える

そして、これからはweb3の時代へと移り変わっていきますが、web3時代になるとどう生活が変わるのでしょうか。
一言でいうと、web3は現実世界から仮想世界へと生活環境が変わっていきます。
一体どういう事かというと、今、現実世界で出来ていることが、ほぼ全てのことが仮想世界で出来るようになります。
それを可能にする端末といえば、VR(バーチャルリアリティー)の世界を体験できるメタバースである。
現在発売されているVRの機器は、ヘッドセット型やゴーグル型の物が多く、重量もあるため、まだ試験的な運用に留まっています。
今までも、パソコンはディスクトップからノートパソコンへ軽量化し、携帯電話もショルダー型からガラケーやスマホへと軽量化しました。
この背景から分かるように、メタバースも確実に将来的には軽量化されることが予測されます。
インターネットを活用した端末は、どの時代も初期に発売される端末は高価でした。
よく分からないものという心理も加わるため、最初は伸び悩むものの火が付くと一気に加速していくでしょう。

次に注目されているのが、ブロックチェーンである。
このブロックチェーンは、web3を語るのに切っても切り離せない仕組みです。
これこそがweb2の特定の企業が独占する中央集中型と大きく異なる仕組みです。
ブロックチェーンとは、分散型台帳技術とも呼ばれていますが、難しいワード過ぎるでしょう。
でも仕組み自体はシンプルで、まずはデジタル上の所有物、分かりやすく言うとデジタルの一枚の絵があるとします。
この一枚の絵をブロック(箱)に梱包すると、このブロックには、この絵が入っていると台帳(記録)がされるのです。
記録された台帳を複数人で共有することで、データの改ざん、いわゆる書き換え行為が不可能となります。
保管の記録を共有することで、信憑性が増す仕組みをブロックチェーンと言います。
このブロックチェーンにより、中央集中で管理をするのではなく、個人間で管理が実現しました。
そして、先程のデジタル上の一枚の絵に所有権(持ち主)を表す仕組みが、次に大事なNFTでしょう。

NFT(Non-Fungible Token)とは、非代替性トークンとも呼ばれます。
デジタル上の物に所有権を持たせてブロックチェーンで管理する事で、デジタル上の物の売買が可能となったのです。
例えば、Aさんが持っている絵をBさんが購入するとします。
そうすると、AさんからBさんへ所有権が移った記録が台帳に残るわけです。
また、BさんがCさんに販売したとしても、その記録が残ります。
このデジタル上の物の所有権を表すのが、NFTであり、記録を残すのがブロックチェーンという技術なのです。
これは物の売買だけでなく、販売するわけでは無い自分の物すべてに所有権が発生するでしょう。
言ってしまえば、土地や建物、会社などの登記の役割を兼ね備えています。
さらに凄いのが、このNFTという所有権を活かした仕組みが、DAO(自立分散型組織)です。

DAO(Decentralized Autonomous Organization)とは、現実世界で言うところの株式会社に近い組織体です。
いわば、仮想世界で作るデジタルの組織のことを言います。
DAOは、一つの会社単位だけでなく、プロジェクト単位で作ることができるでしょう。
ですので、一つのプロジェクト毎に集まるため、国境を越えた組織編制となり、各自が一つの会社に留まるのではありません。
同時に複数のDAOに所属、加入することも出来るのです。

これらのメタバース、ブロックチェーン、NFT、DAOが 組み合わさることで、現実世界で出来ていたことが、仮想世界でも可能となりました。
スマホの普及で、人類は生活の基盤をインターネット社会に依存する形となったのです。
そのインターネットの世界へ入り込み仮想世界と現実世界が入れ替わる生活が可能となる時代へと歩んでいきます。
現実世界で使用していた通貨も、暗号資産と呼ばれるビットコインやイーサリアムなどの仮想通貨がデジタル上での取引の通貨となるでしょう。
仮想通貨を元にNFT化されたデジタルデータの売買が実現し、NFTマーケットプレイスも誕生しました。
このようにweb3の時代に突入することで、社会の仕組みだけでなく、現実世界から仮想世界へと人類の暮らしが大きく移り変わっていきます。
web3の時代は、情報の交換から価値の交換へと変化していくことでしょう。

web3のメリットとデメリットについて解説

web3の時代に変わっていき、テクノロジーの世界がよりいっそう広がることで、今まで以上に生活が便利になります。
未来は、明るい世界が広がることは分かったでしょう。
そこで、実際にweb3の時代になるとどのようなメリットや期待が考えられるのでしょうか。
またデジタル情報を扱う上で、デメリットや気をつけるべき点はどのようなものがあるのか紐解いていきます。

web3のメリットと期待

何といってもweb3の最大のメリットとしては、ブロックチェーンによる、分散型台帳技術です。
これにより、デジタルデータを管理するのが特定の企業ではなくなり、複数の目が存在するため、悪用や流出、改ざんが不可能に近くなります。
個人情報の管理が重要視される現代の情報化社会において、個人情報をどのように守り管理するかが最大のポイントでした。
ですが、このブロックチェーンによって一気に解消されました。
そして、NFTやDAOの仕組みを取り入れた仮想世界でのビジネスチャンスが訪れるでしょう。
GAFAMでさえ、まだ独占していないマーケットでもあり、中央集中機関を有しない分散型の管理体制となるのです。
このマーケットの価値や仮想通貨を初めとする暗号資産の可能性は無限大にあります。
2000年代で一気にのし上がったGAFAM同様に、マーケットシェアの誰でも獲得が可能です。

web3デメリットと気をつけるべき点

逆に気になるのが、web3への変化で気をつけるべき点やデメリットについて考えてみましょう。
仮想世界での市場価値が飛躍する一方で、仮想通貨の価値についてはまだまだ上がり下がりが不安定なところです。
現実世界でのお金のように誰でも所有しているわけではないため、取引の状態によっては価値の暴落も考えられます。
実際にビットコインが一時期、市場価値が高まり価値が高騰した一方で、嫌な噂が流れたとたんに価値が暴落したケースもありました。
ですので、仮想通貨は通常のお金とは異なり、暗号資産と呼ばれ、株や土地のように価格の変動がまだ多い資産として考えられています。
これがお金と同様になれば、NFT取引において誰でも同じ価値となれば、仮想通貨も現実のお金同様に考えられる時代がくるかもしれません。
さらに不安を感じるのが、現代の高齢化社会の問題があります。
web3やテクノロジーなどに付いていけない世代にとっては、取り残される時代になる可能性もあるでしょう。

GAFAMのような特定の企業が勝ち残るわけではありませんが、時代に付いていけない世代は淘汰され、格差が生まれる心配もあるでしょう。
これらの個人情報や資産、格差の問題について解決すべき点など課題がまだまだ残っています。

まとめ

web3は今後、必ず訪れることが決まっている時代となるでしょう。
web1時代では、人類の生活に大きな変化を与えたインターネットの基本的な仕組みを構築しました。
今までアナログだった情報が、デジタル化されホームページやブログと言った情報を閲覧する時代へ変化を遂げました。
そしてweb2時代に入り、SNSやスマホの普及によりインターネットの使用用途としてはCtoCにまでマーケットが広がりました。
これにより、情報は閲覧する時代から情報を交換する時代へと変わっていきます。
ここまでの年数でいくと、web1の1990年代からweb2の現在の2022年の約30年ほどで、ここまでの進化をし続けています。
これからの15年前後はweb3の時代が訪れて、少しづつ分からなかったものから生活の一部となるほどに生活に溶け込む時代になっていくでしょう。
多くの人類が国境を越えた仮想世界にダイブすることで、価値の共有や交換が発生し、個々の価値観が生まれるため、マーケットが生まれます。
同じ絵でも100万円という人もいれば、1億円という人も生まれるでしょう。
一つの組織である株式会社に勤めるという状態から複数のDAOに所属し、プロジェクトをこなし、報酬を得て生活の基盤を築く時代が来ます。

一気にweb3を含め、全ての仕組みを理解するのではなく、少しづつ触れていく必要があります。
実際に体感することで、生活に身近な存在となっていくでしょう。
現在では、各国の法律も統一されておらず、仮想世界における法律整備もされていない為、仮想世界での法整備が必要となります。
また、NFTやDAOなどの新しい市場が生まれるための公正な取引の基準、著作権の有効範囲についてもこれから議論が必要となるでしょう。

 

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