最近、Googleの検索エンジンで「Web制作」と検索すると「Web制作 オワコン」と候補が表示されたり、ブログや動画などで「オワコン」と言われることが増えてきたりするなど、Web制作の“これから”が懸念されています。
ネット上ではWeb制作を始める人が増えているようにも思えますが、そういったものを目にして、「Web制作って、本当にオワコンなのかな…」、「Web制作を始めようと思っているけど、将来性ないのかな?」という不安もあり、なかなか踏み出せないという方も中にはいるかもしれません。
ですが、安心してください!この記事は、そんな方の背中を押せる内容になっていると思います。ぜひ最後までご覧ください。
先に結論を言うと、Web制作はオワコンではありません。
その理由はいくつかありますが、一番大きな理由としては「Webサイトは無くならず、Web制作は需要が安定している」という点があるからです。
そもそも20年程前には、今や誰もが手にしているスマートフォンもなく、携帯電話や手軽に持ち運べるノートパソコンも普及していませんでした。数年前には想像もできなかったほどインターネット市場が急激に拡大し、LINEやTwitter、InstagramなどのSNSを中心に様々なサービスが展開されてきています。
そこまで時代が変化している中、ずっと以前に作られた「企業やお店のサイト(ホームページ)」は「なくなっていない」のが事実。時代ごとにトレンド(デザイン)や機能性などは異なるものの、サイトそのものは存在し続けているため、これから先もなくらないことが予想されます。
また、みなさん、気になる商品やお店のことをもっと知りたい場合どうしますか?
おそらくほとんどの人がGoogleやYahoo!などの検索エンジン、SNSを活用して情報を得ているのではないでしょうか。それほど誰もが利用するインターネットを活用しない手はありません。裏を返せば、会社のことを知ってほしいときにはホームページ(Webサイト)、新しい商品やサービスを販売する際にはLPやECサイトなどのWebサイトが必要であり、とても有効な手段ということです。
つまり、起業した場合や、新しい商品やサービスを始めた場合に必ずと言っていいほどWebサイトが必要になり、「Webサイトの作り手は常に求められる」=「Web制作はオワコンではない」と考えています。
ある会社のサイトに訪れた時、「サイトから受け取る印象」=「企業イメージ」とインプットする方は少なくありません。「Webサイトは企業の顔」と言われるほど良くも悪くも印象付けるものなので、“ただ作る”、“ただある”だけではその価値を高めることができません。その点、ただおしゃれなサイトやかっこいいサイトを作れるだけのWeb制作者は求められていないのが現実。
反対に、
【「企業が何のためにサイトを作るのか」を考えると、最終目的は「売上や利益につなげるため」】
この本質さえ見逃さず、そこへのアプローチ、確かな実績を残せるWeb制作ができる人は今もこれからの時代も需要は絶えず、価値の高い存在でい続けられるでしょう。
ただ、「Webサイトを作る人」が多く、「売上(目的達成)につなげられる人」が少ないのが現状としてあります。もちろん、企業が求めているのは前者ではなく圧倒的に後者。知識や経験豊富なWeb制作者、売上など目的をしっかり達成できる制作者が必要とされているものの圧倒的に足りていない状況なのです。裏を返せば、売上などクライアントの目的を汲み取り目的達成まで導ける力をつければ、全くもってオワコンではないということなのです。
ここまで何度も「Web制作はオワコンではない」とお伝えしましたが、ではなぜいろんなところで「Web制作がオワコン」という言葉を耳にするのでしょうか。その理由を探って以下にまとめてみました。
最近、「ノーコード(NoCode)」と呼ばれるツールをはじめ、便利なサービスがどんどん開発されています。特にNoCodoは、コーディングをせずとも誰でも簡単にWeb制作を行うことができる画期的なツールです。(※「コーディング」とは…「プログラミング言語を用いてソースコードを作成すること」を指します。)
そうしたツールの登場によりサイトを立ち上げる敷居が低くなり、わざわざ高額な料金を支払ってWeb制作会社やフリーランスに外注しなくても自分でWebサイトを簡単に作ることができるようになったのです。
また、ECサイトに関しても、ShopifyやSTORES、BASEのようなノーコードでサイトを立ち上げられるECプラットフォームにより、誰でも簡単かつ低価格でECサイトを立ち上げられるようになりました。
そのため、プログラミング言語を用いてコードを書くだけ、デザインを作るだけ、サイトそのものを作るだけ、という“あるスキル”だけしかない人にとっては仕事を得るのが難しくなるという可能性はあり得ます。
ただ、自分の得意なスキルに加え、ノーコードのような便利なツールを使いこなして、“売上や利益につながるサイト制作”ができれば、間違いなく必要とされる人材になれるでしょう。
Web制作は大きな設備や初期投資が必要無いため、スクールや独学で学んだ方も次々と参入し、近年、副業でWeb制作を始める方やフリーランスの方が増えるなど、Web業界においての働き方が多様化してきたことも、Web制作がオワコンと言われるようになった理由のひとつとなっているようです。
もちろん制作したいサイトの規模感や目指す目標によっても異なるかとは思いますが、依頼する側(クライアント)からしても、大きなWeb制作会社などよりも、費用を圧倒的に抑えられる副業やフリーランスなどの個人へ依頼することが増えてきているのも事実。こうした働き方の変化がWeb制作業界全体の相場(単価)の下落、受注数減少につながっています。
実際Web制作の現場で、そうした価格の下落や受注数減少に悩んでいる方にとっては、「オワコン」と感じてしまうケースが多いのではないかと思います。
現在ではWeb制作を学べるスクールをはじめ、書籍やネット上に公開されているブログ、サイト、動画などから簡単にWeb制作を学ぶことができる環境があります。加えて、先述したように、Web制作は大きな設備や初期投資を必要としないため、Web制作を始める人が爆発的に増えたことで案件を獲得することが難しくなってきている現状もあります。
ライバルが多くなる分、競争率が非常に高くなります。その中でも自分が依頼・案件を得るために、どんどん受注額を下げていくという負の連鎖につながり、それがWeb制作業界全体の単価の下落にもまた影響を及ぼしていると言えるでしょう。
Web制作は誰でも始められるのがいい点ではあるものの、裏を返せばライバルが多い分野であり、実際に、案件を獲得するのが難しい・受注額がどんどん下がるというような現状があることからオワコンと感じている方がいるのだと思います。
Web制作はただ“サイトを作るだけ”の仕事ではありません。むしろ、ただWebサイトを作るだけなのであれば、それこそオワコンかも…。
これまでの理由のまとめのような話になりますが、
・Web制作を副業やフリーランスで始める方が増え、ライバルが多くなっている現状
・案件を得るために受注額を下げることを余儀なくされ、Web業界全体の単価の下落につながっていること
・NoCodeなど、コードを書かなくても誰でも簡単にWebサイトが作れるツールが普及し始めていること
こうした背景もあり、ただWebサイトが作れるだけの人にとっては、オワコンと感じてしまう状況になりつつあるようにも思えます。
とはいえ、先ほどもお伝えしたように、Web制作はただWebサイトを作るだけの仕事ではありません。Webサイトを作るのはあくまで入り口にすぎず、【クライアントの売上・利益につながる】Web制作がこれから生き残るうえで大切な要素となってきます。この本質を押さえ、クライアントの目的達成のために力を尽くせる人なら、いつの時代もオワコンなんて言葉とは無縁でしょう。
Web制作で生計を立てたい、安定した収入を得たい、副業で仕事を得たい、これからWeb制作を始めたいなど、この記事をご覧になっている方にはそれぞれいろんな考え方があると思います。
いずれの状況でも、これからWeb制作をオワコンにさせないため、押さえておくべきポイントをご紹介します。大きく3つに分けて説明していきます。あくまで詳しいことはお伝えしません。Web制作を行う上での心構えや、今後のご自身の計画を立てる際の参考にしてもらえるとよいかと思います。
Web制作において、時代や環境に左右されることのない”本質”とは、「クライアントの目的を達成すること=売上や利益につなげること」。このことを意識しておくだけでも、クライアントとの接し方や要望をくみ取る力、身につけるべきスキルなどに大きな変化が出てきます。
Web制作、Webデザイン、コーディングなどの知識はもちろんのこと、特に売上アップにつなげるとなるとWebマーケティングのスキルは必須。分かりやすく伝えるデザイン、買いたいと思ってもらうライティング力、クリックしたくなるような画像作成、視覚的に訴える動画など、ターゲット(サイトを見る人)に響くコンテンツを作れる企画力や制作力があればきっと常に求められる人材になれるはずです。
競争率が急激に高まり仕事を得ることが難しくなってきたWeb制作業界で継続的に仕事を依頼してもらうには、数え切れないほどいるWeb制作者に埋もれることないよう、何かしらで自分の強みをアピールしなければなりません。
例えば、「デザインと言えばこの人!」「コンテンツ制作に力を入れたいから、〇〇さんに依頼したい!」など、一つの分野に特化して希少性を持つことができれば、選ばれる確率も格段に上がり、そこから結果的に幅広い分野の仕事を任せてもらえる可能性も十分にあり得ます。特に、今や必須となっているSEO対策やSNS運用など、Webマーケティングをはじめ売上に関わる制作力・企画力があれば決してオワコンにはなりません。
また、制作スタイルをある特定の業種に絞るのもひとつの手段。何よりクライアントのビジネスのことを理解していればいるほどクライアントからの信頼も得やすく、それが結果的にサイトの出来や売上にも直結するからです。そのため、Web制作に加えて「業界知識」をつけたり、クライアントのビジネスモデルを理解したり、マーケティング力を磨いたりと、「専門性」を高めることも大きなチャンスを得られるでしょう。
NoCodoなどの台頭により、新規でホームページを制作する機会は減ってしまうかもしれませんが、その分リニューアルの案件も増えてくることが考えられます。サイトをすでに持っている企業も、さまざまな理由でサイトをリニューアルしたいと考える場合が多いからです。
例えば、「デザインを一新しブランディングしたい」、「集客できるホームページにしたい」、「もっと売上につながる仕組みを作りたい」、「スマホにも対応したい」など、今あるものをよりよく活用したいと考えることは当然のことでしょう。
そして、その先にあるのは「目的=売上・利益」の達成。新規制作と同じく、クライアントの目的達成に導くことができるいろんな力が必要となるので、新規案件にとらわれず、リニューアルや一部分の変更などの依頼も受けていきましょう。
むしろリニューアル案件の方が、結果が顕著に目に見えやすいため、結果を残せることができれば、ホームページの運用・保守を任せてもらえたり、自分の実績となり次の依頼につながったりする可能性も高いと言えるでしょう。
改めて言いますが、Web制作はオワコンではありません。もちろん、Web制作業界の現状だけを見ると、Web制作者が増えて競争が激化したり、単価が下落したり、新しくて便利なツールが出たりと、オワコンだと感じてしまうこともあるかもしれません。
しかし、どんなに需要やニーズが変わっても、上述した「オワコンにさせないために」の3つのポイント、特に本質を押さえ、それに対するスキルを身に付けることができれば、いつの時代もオワコンにはならず、必要とされ続けるはずです。
この記事を通してぜひ一度自分自身のスキルを見直し、自分の強みはなんなのか、クライアントに必要とされるためにどんなことを身に付ければよいかを考えてみてください。そして、クライアントの目的達成へと導ける制作者になってくださいね。
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